あいちトリエンナーレ2019~昭和天皇の御真影を燃やす映像は表現の自由ではない

*記事を加筆しています。

あいちトリエンナーレ2019
2010年から愛知県で3年に一度開催されている、国際芸術展。
この芸術展が物議をかもしている。

しかしなぜかマスコミでは報道されていない。
例え、報道されたとしても、「少女像(彼ら曰く)の展示を巡る…」とある。

展示はそれだけではない。

昭和天皇の御真影を燃やす映像がある。
そして、燃やした灰を土足で踏みにじっている。

これが表現の自由なのか?

愛知県出身のタレント、フィフィさんはTwitterでこう言っている。
「私は昭和天皇の御真影を焼く映像を芸術における表現の自由で許されるとは思わない。例えばコーランを焼いたり、国旗を焼いたり、それを芸術として評価するのだろうか、そんなのは下品なプロパガンダだ。私費であっても非難されるであろう展示に税金が投入されているとは。」

愛知県出身の医師、高須院長は言う。
「日本人の統合の象徴に対する侮辱です。国家への侮辱です。」

まさにそうである。
しかし、大村秀章愛知県知事は、これを「表現の自由」というのだ。

昭和天皇は、現在の令和天皇の祖父、平成天皇の父親である。
もし、大村知事の家族の写真を燃やして、その灰を踏みつけたとしても、
彼は、表現の自由だと言うだろうか。

韓国の人達は、日本の天皇家の写真や、国旗を燃やしても表現の自由とされ、
もし、仮に我々が韓国の国旗を燃やしたとしたら、ヘイトだと言うだろう。
ただ、日本人はそのような真似はしないが…。

表現の不自由展には、他にも、
特攻隊員への寄せ書きをした日章旗で作った「まぬけな日本人の墓」がある

「永遠の0」の作者、百田尚樹氏はTwitterで、
「芸術という看板を掲げれば、何をしてもいいのか!」と怒りをあらわにしている。

展示に異を唱えた、河村たかし名古屋市長を、
憲法21条違反だとして、大村愛知県知事は訴えると騒いでいる。

確かに、憲法21条は表現の自由を定めている。
しかし、東大法学部出身の大村知事は、憲法12条を理解しているのだろうか。

憲法12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

今回の展示は、表現の自由の濫用ではないだろうか。

どちらかというと、河村市長が変で、大村知事がまともだと思っていただけに、今回の件には衝撃を受けた。

大村知事は「ガソリンを持って行く…」という脅迫FAXが届いたから、今回の中止を決定したという。そのFAXの紙を記者に見せながらそう話した。しかし、肝心のFAXの発信元は特定できないという。

そんなバカなことがあるだろうか…。

もし、本当に「ガソリンを持って…」というFAXが届いたのだとしたら、それは立派な犯罪である。警察に届け出て発信元を特定し、犯人を逮捕しなければならない。

来年には東京オリンピックも控えている。
脅迫があるたびに中止していたら、イベントが成り立たなくなる。

にもかかわらず、「分からない」で済ます大村愛知県知事。
肝心のFAXは愛知県庁に届いたのか、芸術監督津田氏のもとに届いたのか明らかにしていない。

*追記
8月7日、愛知県は、あいちトリエンナーレの会場である、愛知県芸術劇場に届いた脅迫FAXを、「威力業務妨害」として、愛知県警に届け出、受理された。
8月8日、愛知県警は一宮市の男を逮捕した
これによって、一件落着と論点をすり替えたまま終わりそうな気配だ。

大村秀章愛知県知事。
東大出身の元農林水産省のエリート官僚で、自民党の元国会議員。
仮にも自民党の政治家の言動とは思えない。

トリエンナーレには多額の税金が投与されている。
愛知県民が怒るのは当然である。

しかし、大村知事は、愛知県庁に抗議の電話をした人の音声を録音し、
「テロ行為」として、県ホームページ上に公開していた。

「表現の自由」を主張する大村知事は、
税金を払っている市民の声(表現の自由)を奪ったのだ。

さらに大村知事は、ツイッターで自身と反対意見のコメントをする人をブロック。
有名人一般人を問わず、女子高生でさえブロックされている人もいる。

政治家でありながら「市民の声を聞かない。」と言っているようなものだ。

あいちトリエンナーレの責任者は大村知事である。
許可したのであれば、こうなることは推測できたのではないだろうか?
そして、それ相応の対処法を用意しておくべきではないだろうか?
しかし彼は、脅迫されたからと、展示を中止し、記者会見で責任転嫁の被害者面…。

今回中止になった作品の作家たちは、中止は不当だとして訴えた。
まったく、提訴することが好きな国民だ。

大村愛知県知事と芸術監督津田氏のツーショットの写真がある。
名古屋東急ホテルで撮られた写真なのだが、手のポーズが問題である。

2人が揃いで行っていたサイン。
「チョッパリ」

これは、韓国人が日本人をバカにする際によく使う指のサイン。
足袋を履く日本人の足を揶揄し、「豚の足」を表現しているのだとか。

広島の原爆をバカにしたお笑いコンビや、お笑い芸人とおバカタレントの夫婦がよく使っているものである。

仮にも自民党の大村知事が津田氏とともに、この「チョッパリ」ポーズを行っていたのだ。
意味を理解していたのだろうか?

もし、意味を理解していたとしたら、問題である。
知らなかったとしたら、政治家としてどうだろうか…。

そして大村知事は、事前に展示内容を知っていたのだろうか。

展示するのであれば、当然企画書が提出されるわけで、
昭和天皇や、特攻隊員のことも記載してあったはずである。

もし虚偽の報告書を提出し、許可が下りていたのだとしたら、
それは助成金をとるための詐欺の可能性が浮上する。

菅官房長官は記者会見で、
「文化庁の補助金事業の審査の段階では、具体的な展示内容の記載はなかった。」
と話している。

文化庁からの助成金は7400万円である。
さらに愛知県が8億5000万円、名古屋市が2億8000万円の税金を投入している。
にもかかわらず、マスコミは事実を報道することなく、「表現の自由」ばかり主張する。

ジャーナリスト・門田隆将氏はTwitterで、
「真実を隠せば理屈はどうにでもつく。朝日は「抗議殺到で中止 悪しき前例」と題し、今後考えが分かれる企画や展示が「委縮」する恐れがあると書いているが、天皇の顔を損壊し、死んでいった特攻隊員を侮辱し、日本人を「絶滅危惧種」と呼ぶ作品には一切触れない。朝日はなぜここまで日本を貶めたいのか。」とコメントしている。

あいちトリエンナーレの芸術監督津田大介氏は、
Radwinpsの新曲が軍歌のようだと難癖をつけ謝罪させ、
フジロックでは椎名林檎の旭日旗デザイングッズを非難して売店で妨害活動をしていた。

津田氏は以前、TVのインタビューで、
「一線を超えたものは芸術ではない」と発言している。

しかし、今回は、
「表現の自由はどんなことがあっても守られなければならない」とコメントしている。

今回は「一線を超えたもの…」ではないのか?
彼は過去の発言を忘れてしまったのか?

彼はyoutubeで、笑いながらこう言っている。
「3代前の人だったら燃えちゃってもいっかな~みたいな(笑)」

このような人を、なぜ大村愛知県知事は指名したのか。

ジャーナリスト有本香さんによると、
「あいちトリエンナーレの実行委員の中には、過激な反天皇活動にも名を連ねる人物や、NHKで2001年に放送されて大騒動に発展した、「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」に関する番組の元プロデューサーの名前がある。」という。

津田大介氏に人選を一任した、大村愛知県知事の任命責任は大きい。

芸術家を援助するのは悪いことではないが、
愛知県人でもなければ、そもそも日本人であるか疑わしい活動家に、
税金を投与して、彼らの政治活動を支援することがあってはならない。

ニュースですら報道しない今回の事件、内容を知らない人も多いだろう。
日本はこうやって情報操作されていくのだろうか…。

*追記
2020年9月25日、ドイツ、ベルリン市ミッテ区に、慰安婦像が設置された。
あいちトリエンナーレと同じ作者である。

10月8日、ベルリン市は14日までに撤去するよう命令した。

撤去の理由についてミッテ区は声明で、
像は設置承認の過程では「戦時中の性暴力に反対の意思を示す物」と捉えられていた。

しかし実際は、「第2次大戦中の日本軍のみを対象」にしており、
日本やベルリンでいら立ちを招いた、と説明している。

像の設置過程において、あいちトリエンナーレと同じことが起こったと推察できる。

一旦は撤去命令を出したミッテ区だが、韓国系市民団体の猛抗議により撤去保留。

11月2日、河村名古屋市長は、ミッテ区長宛に抗議の文書を送付すると発表。

12月1日、ミッテ区議会は像の「永続設置」を求める動議を圧倒的多数で可決。
ベルリンの慰安婦像は撤去されなくなった。

撤去反対運動には、シュレイダー元首相も関与していた。
彼の妻、韓国人のキム・ソヨン夫人は、ミッテ区役所に手紙を書いている。

ベルリンの慰安婦像の碑文には、
「第2次世界大戦当時、日本軍はアジア・太平洋全域で女性を性奴隷として強制的に連行した」と記載されている。虚偽の事項がいつの間にか範囲を広げてしまっている。

あいちトリエンナーレで、税金を使って公共施設に展示した罪は大きい。

そもそも、この慰安婦像。
米軍にひき逃げされた少女の追悼のため作られた物だったが、
朝日新聞の虚偽捏造記事から始まった慰安婦像のシンボルとなり、
世界8か国語に翻訳され、日本の蛮行を伝えるものとして使われている。

ちなみに、あいちトリエンナーレで展示されたこれらの作品、
その後のひろしまトリエンナーレでは、展示の許可が下りなかったという。

*追記
2022年5月25日、名古屋市が支払いを拒否していた負担金について、
名古屋地裁は「芸術活動を違法だと軽々しく断言できない」などとして、
請求通り全額を支払うよう市に命じる判決を出した。

これにより、文化庁から7400万円、愛知県から8億5000万円、
名古屋市から2億8000万円、満額の税金が投与されることになった。

「あいちトリエンナーレ」は「あいち2022」と名前を変え、
巨額の税金を投与され、2022年7月30日から10月10日まで、
愛知県芸術文化センター、常滑市などで開催されました。

*追記
2023年7月5日、国際芸術展「あいち2025」の芸術監督に、
アラブ出身の女性芸術家が決定しました。
再び、多額の税金を投与する展示が行われます。

*あいちトリエンナーレ
芸術文化不毛の地と言われる愛知から世界へ芸術発信を。
というコンセプトで2010年から始まった国際芸術展。

そもそも芸術というのは、必ずしもお金を生むものではない。
歴史的に見てもお金がなく生活できない芸術家は多数いた。

いい芸術作品であれば、多額の税金を投与しなくても、
作品や芸術家は輝き続けるだろう…。

関連記事
最近の日韓関係について思うこと

あいちトリエンナーレ2019~昭和天皇の御真影を燃やす映像は表現の自由ではない” への14件のフィードバック

  1. こんにちは。
    まったく下品、下劣なプロパガンダ以外のなにものでもありません。
    こんな醜悪な企画に血税の大金を垂れ流した大村知事と津田氏、そしてそれを報道しないメディアは裁かれなくてはならないと思います。
    Webでこのニュースを見るたびに、腹立たしい思いをしますね。

    いいね: 1人

    1. CHIRICOさん、こんにちは(^^♪
      やはり、ご存知でしたか…。
      本当に下品、下劣極まりないですよね。そのような作品を制作し、展示するのは人としてどうかしているとしか思えません。大村知事と津田氏もそうですし、事実を捻じ曲げて偏向報道するメディアには腹がたちます。webニュースでしかやらないですからね。韓国のTVでは映像も流しているというのに…。

      いいね: 1人

  2. なんだか日本の韓国の間で騒ついているなとは思っていましたが、何一つ詳しくは知りませんでした。チョッパリも今回初めて知りました。一つの問題が大きくなっただけでなく複数箇所でどんどん深くなっていくようで、ただただ悲しいです。

    いいね: 1人

    1. Pro Foodie Orlandoさん、こんにちは(^^♪
      海外に住んでいると、どうしてもそうなりますよね…。
      日本人は韓国人と違って、大騒ぎしたりわめいたりしないですから…。
      国内の人でも、知らない人が多いですよ。

      もしよろしければ、お時間がある時にこちらを読んでみてください。
      https://tabisurueiyoushi.wordpress.com/2019/01/24/最近の日韓関係について思うこと/
      暇つぶしにはなると思います(*^^)v

      いいね: 1人

      1. 記事拝見しました。私なりに思う事、実際に色んな国に行ってきた中で見聞きして知った事、書きたい事は色々あるけれど、ごめんなさい、うまく伝えられそうにないです。歴史を知らない人でも、今回ばかりは今までの流れがあってもう沢山と思った人が多く、大きな転換期を迎えているように思います。tabisurueiyoushiさんは自ら勉強なさった上でしっかりとしたご自身の考えを書き起こし、今後どうするべきかの提案まで結論を導いていらっしゃる。強い想いが伝わります。

        いいね: 1人

      2. いえいえ、わざわざ見ていただきありがとうございます。
        意見は人それぞれなので、いろいろな考え方があると思います。
        間違ってるものは間違ってる、正しいものは正しい。これを言えない彼の国の国民は気の毒です。
        長年の…というのもありますが、今回の輸出の件も、韓国がきちんと調査すればこうはならなかったわけで…。日本は今まで寛容さを示してきたけど、多分、これからはそうじゃないでしょうね…。

        いいね: 1人

  3. 私も少女像と知事と市長の対立程度しか知りませんでした(^^)/この投稿で色んな問題があることや凄い税金が投入されている事が分かりました。素晴らしい芸術作品もあるとは思いますが複雑な心境です。マスコミはきちんと報道して欲しいですね(^_-)-☆

    いいね: 1人

    1. wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
      マスコミは少女像、知事と市長の対立しか報道しないですからね。地方番組のニュースで映像が映りましたが、それも一度だけです。マスコミの偏向報道のせいで、知らない人ばかりです。うちの親も知りませんでした。税金が投入されているからこそ、知事や市長にはその責任があるんだと思います。この問題が変な方向に誘導されているようで怖いです…。

      いいね: 1人

  4. 表現の自由、難しいですね。
    自由であることが、何でも許されるというものではないと思います。
    ガソリン云々は、京アニの事件に便乗しているようで、脅し方が汚いなと思ったので、ちゃんと警察に届け出てくれたのは良かったです。

    いいね: 1人

    1. tiro1222さん、こんにちは(^^♪
      ほんとですよね。パリの出版社の件もありますしね。

      芸術監督の津田氏は以前、TVで「一線を越えたものは芸術ではない」と発言してるんですよ。そして今回は「どんなことがあっても、表現の自由は守られなければならない」って…。今回は「一線を超えてる」と思うんですけどね~。

      いいね

  5. この表現の不自由は中止になったとテレビで報道されたのをちょっと見ましたが詳しくはしりませんでした。
    報道ってのも不自由なんでしょうね~

    いいね: 1人

コメントを残す