宝塚歌劇団~花組大劇場公演「元禄バロックロック」「The Fascination!」

宝塚歌劇団花組公演
「元禄バロックロック」
「The Fascination!-花組誕生100周年 そして未来へ-」

2021年最後の宝塚観劇は花組。
5月の公演は中止になり払い戻されたため、花組を観るのは久しぶり。

花組創立100周年を記念して「エリザベート」上演?!との噂だったが、
座付き演出家によるオリジナル作品となった。

高い版権を払って公演中止では…という危険を回避したのかも?だが、
記念公演であるならば、オリジナル作品のがいいと思う。

元禄バロックロック」(作・演出:谷貴矢)の舞台は、
花、咲き乱れる国際都市、エド。

元赤穂藩士の時計職人クロノスケは、ある日、時を戻せる時計を発明し、
時計を利用し博打で大儲けしていた。

さらに賭博場の主であるキラの恋人になり、人生を謳歌していた。

そこへ、元赤穂藩士のクラノスケが、
「タクミノカミの仇を討つために協力してほしい。」と頼みに来た。

クロノスケは、赤穂藩を救うため、
松の廊下の事件が起こる前に時間を戻そうとするが上手くいかない。

葛藤の中、コウズケノスケにキラという娘がいると知ったクロノスケ。
最善の策を探し出すため、キラと協力して運命の日を迎える。

史実をもとに作られた、ファンタジー作品。

今回の席は1階12列センターブロック

クロノスケ:柚香光(花組トップスター)
2009年入団。現在のトップは、柚香を含め3人が95期生。
(月組:月城かなと、星組:礼真琴)

彼女を初めて見たのは、2010年「麗しのサブリナ」「EXCITER!!」

当時入団2年目の彼女は、後ろでちょろちょろしていただけだったが、
顔が小さく、手足が長く、非常に宝塚的な顔立ちで目立っていた。

この人、絶対トップになるな~って思ってたら、
絵に書いたようなスター路線で、2019年に花組トップスターに就任した。

顔が小さいため長身に見えるが、実はそんなに長身ではない。
公称身長は171㎝だが、177㎝くらいには見える(笑)

完璧なスタイルに、舞台映えする顔。
ただ、決して下手ではないが、歌は…という彼女。
でも今回はそんなに気にならなかった(^-^;

途中、時間を戻さなかったら実はこうだった的なシーンがある。
いわゆる赤穂浪士の討ち入りの場面。

クロノスケとキラの別れがちょっとかわいそうで、
まさかこの作品でも泣いてしまうのか?状態だった(;´Д`)

でも、この作品は史実を元にしたフィクション。
時間を戻し、やり直すことができるので、最善な方法が取られた。

個人的に赤穂浪士の討ち入りは、
荒くれ集団が、老人を集団リンチしたようなものだと思っている。
(赤穂藩の人すいません。お塩は使ってます(笑))

そもそも、いろいろあったとしても殿中で刀抜かんだろ!ってね(^-^;
まあ、お家取潰しになったのは、気の毒だけど…。

でも吉良だって、お役御免になり、
江戸の屋敷は、中心地から郊外に移動させられたから、
それなりに制裁は受けたよね。
その結果、討入りが成功したわけで…。

ま、そんなことは置いといて…(^-^;

「元禄バロックロック」は、
そういったことも含め、ハッピーエンドになっていた。

最近は、人が死んだりする悲しい作品はつらい。
(死期が近づいてきたからか?!(゚д゚)!)

娯楽なので、観た後にハッピーな気分になれるのはいいなと思った。

キラ:星風まどか
2014年入団の100期生。
この作品から花組トップ娘役に就任。
前作までは宙組トップ娘役だった。

今までこのようにスライドしたことはあった。
しかし、相手役が退団するか、新組ができた場合だった。
相手役が退団してもいないのに、トップ娘役が異動するのは初である。

花總まり(雪組トップ娘役→宙組トップ娘役(宙組創設による異動)
檀れい(月組トップ娘役→専科→星組トップ娘役)
白羽ゆり(星組トップ娘役→雪組トップ娘役)

まどかは、一応は専科に異動しているが、
前花組トップ娘役が在任中であったため形式上のもの。

2年間専科に在籍していた檀れいと違い、
まどかは専科生としてどの作品にも出演していない。

この発表の前に宝塚歌劇団は、誹謗中傷による法的措置についての発表を行った。
多分この異動に対してだと思われるが、いろんな声が出るのは仕方がないだろう。
ただ、誹謗中傷はいけないが…。

まどかは入団した頃からやたらと持ち上げられていた。
確かに可愛いし、他の娘役より抜きんでてはいる。

でも、そこまで爆上げされるほどの人かな?という疑問が、
彼女の待遇が良くなればなるほど、思わずにはいられない。

スタイルは、最初よりは痩せてはきたが、小柄で幼児体型。
子供に見えるため、少女の役しかできない。

ダンスは下手ではないが、愛希れいか(元月組トップ娘)の足元にも及ばない。
歌は下手ではないが、真彩希帆(元雪組トップ娘)のが圧倒的に上手い。
芝居も下手ではないが、咲妃みゆ(元雪組トップ娘)には敵わない。
個人的には、前花組トップ娘役、華優希のが良かった。

まどかの異動は、今年が花組創設100周年だからと言われている。
(宝塚歌劇団の100周年は2014年だった。)

歌劇団としては、花總まりと同じ扱いをしてるのかも?だが、
総合的に優れていた宝塚の女帝・花總まりと比べていいものか…。

宙組トップ娘役に就任した時もいろいろあったし、
インタビューではふにゃふにゃ話すし、
セリフはよく噛むし、
なんか素直に応援できないんだよな~(-“”-)

ま、それはおいといて…。
今回の彼女の役は賭博場の主・キラ。
そしてコウズケノスケの隠し子という設定。

敵なのか味方なのか、最後まで分からず、
騙されてるんじゃないか?ってハラハラさせられた。
何を話しても、すべてが嘘にしか聞こえなかったから…(~_~)

フィクションなので、何でもありだとは思うが、
さすがにそれはないだろ~っていう活躍をしたキラだった(^-^;

コウヅケノスケ:水美舞斗
花組トップスター柚香光の同期。

非常に運動神経がよく、アクロバティックなダンスを披露することが多い。
以前は、ステッキを持った状態で、片手側転もしていた(゚д゚)!

比較的顔がいい方だが、そんなに押されてる感じもせず、
気の毒だな~とは思っていたが、気が付いたら2番手になっていた。

しかし、舞台を見て、彼女のトップはないかも…。
そう思ってしまった。。。
羽も2番手の羽じゃなかったし…。

でも何が起こるか分からないのが宝塚。
これからもアクロバティックなダンスを見せてほしいと思う。

クラノスケ:永久輝せあ
現在の三井住友VISAガール。
雪組から組替えしてきた。

入団した時から押されていた、いわゆる路線。
VISAもついたし、花組に組替えだし、なんで?って思ってたけど…。

舞台を見て確信!!
この人、次のトップだわ~!!
なんといっても、小顔、手足長くて、シルエット最高(*^^)v

舞台を見る前は、上には水美がいるし、
下には聖乃がいて、厳しいなって思ってたけど、違ってた。
やっぱりテレビや映像だと分からないものね。。。

タクミノカミ:聖乃あすか
中学生時代にモデルをしていたこともあり綺麗な顔立ちをしている。

トップ間違いなしだと思っていたが、舞台を見て驚いた。
意外に背が低い(゚д゚)!
そして、顔が…、手足が…。(以下自粛。。。)

柚香が小顔だから気の毒ではあるが…、
いわゆる前花組トップスター明日海りおタイプ(^-^;

まあ、最近はこういったタイプが好まれる傾向にあるので、
10年以内にはトップスターになるだろう(多分。。。)

ヨシヤス:優波慧
96期問題の主犯格と言われ、裁判で証言している。
入団して10年も経過しているが、素直に応援できない。

後味の悪い事件で、どっちもどっちだった?と、今になってこそ思うが、
彼女達の行いは想像を超えており、私と同じ反応をする人は少なくない。

最大手と言われる競馬馬を養成するファームの経営者一族との噂がある彼女。
どれだけの諭吉が舞ったか知らないが、この作品で退団した。

ツナヨシ:音くり寿
まどかと同期の100期生で主席入団。

歌もダンスも上手く、さすがは主席。
同期の前トップ娘役が退団し、次のトップ娘役は、他組から来た同期。
心中を察するところではある。

でも、彼女は上手いけど、トップ娘役はなぁ~。
難しいね、宝塚って…(^-^;

今回の彼女の役は、犬公方ツナヨシ。
少年役だけど、役としては大きく、美味しい役だと思う。

彼女じゃなければ無理だったと思うから、
めげずに頑張ってね!!
(別にめげてないか…(^-^;)

って思ってたら、4月19日に9月4日付で退団すると発表があった。
やっぱり、男役より娘役の方が気の毒だな。

レビュー
「The Fascination!-花組誕生100周年 そして未来へ」

作・演出は中村一徳。

1914年に宝塚少女歌劇として誕生した宝塚歌劇団。
1921年に公演数増加に伴い花組と月組が誕生。初の花組公演が開催された。

2021年は花組が誕生してちょうど100年。

「花」をテーマにした華やかなダンスを中心に、
花組の伝統を未来へとつないでいく、魅力溢れるステージ。

レビュー「The Fascination!」は、クラシカルで伝統を重んじながら、
それでいて新しくスタイリッシュな演出になっていた。

最初から最後まで激しいダンスも多く、
毎日2回公演するジェンヌって大変だな。
まあ、大変だと思う人はあの中にはいないか…(^-^;

今回の作品は、100周年記念作品だからか華やかでとても良かった。
電光掲示板を使った演出が多いのは、最近の傾向なのかな。

この後は、宝塚ホテルにチェックインして、夕食で~す🥂

つづく(^^♪
→「レストラン「アンサンブル」でのディナー2021.11
→「宝塚ホテル2021.11

おまけ(^^)/
今回は13時からの公演だった。

1回公演の時は、カフェ「ラ・ロンド」が開いておらず、
仕方なく利用した劇場内のフードコート。

これで1000円!(゚д゚)!ぼっ…(以下自粛…( 一一))
パンは、給食に出るようなコッペパン。。。

気を取り直して…(^-^;
公式ホームページで見られる舞台写真&映像です(^^♪
https://www.tca-pictures.net/stage/2021/baroquerock/

こちらは、公式youtubeチャンネルの初日舞台映像ダイジェストです♬

こちらは、三井住友VISAカード公式チャンネルによる貸切公演ダイジェストです♬

お知らせ♬
「元禄バロックロック」「The Fascination!」が、
7月18日に、NHK BSプレミアムで宝塚歌劇団公演が放送されます。

放送日時:2022年7月18日(月)24:45~
放送チャンネル:NHK BSプレミアム

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宝塚歌劇団~花組大劇場公演「元禄バロックロック」「The Fascination!」” への16件のフィードバック

  1. いや、永久輝せあ、猛烈にかっこいいですね!!
    私は元々「色白きゃしゃ女顔」の男性が好きなのですが(華奢じゃなくてもいいのでムキムキは無理)、
    今までtabisurueiyoushiさんセレクトYoutubeの中で、「ビビッと」(古い?)来ました!!!
    演目のちょっとコミカルな感じや、衣装がとても似合っていることもあるのでしょうか。

    男女問わず、美しきものは神ですw

    いいね: 1人

    1. CoccoCanさん、こんにちは(^^♪
      お、わかりましたか?永久輝せあ♬
      彼女は、現役の頃の姿月あさとに似てるんですよ。
      ただ、姿月あさとのが圧倒的に歌が上手いですが…(^-^;
      前半の芝居より、後半のショーのが良さが発揮されてるかも?です。
      オープニングでトップの柚香、トップ娘の星風、水美(茶髪)、十久輝(黒髪)の順で映ります。
      彼女は、全身映してあげた方が良さが引き立つんですけどね…(^-^;

      大丈夫です。宝塚にムキムキはいませんから(笑)
      以前、ヅカファンのラサール石井が宝塚関連の番組に出た時、宝塚に全く興味のない真鍋かおりが出演していたタカラジェンヌたちに「筋トレとかするんですか?」って聞いたらラサールがすかさず「そんなことしたらエグザイルになっちゃうよ!宝塚はそうじゃないんだよ!!」と言ってました(笑)

      ちなみに私が一番好きだった人は、元花組トップの春野寿美礼です(*^^)v
      彼女は圧倒的に歌が上手く、動きが優雅で妖しくて美してカッコいいです。
      「エリザベート」のトートも「明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴」もいいですし、公式チャンネルじゃないのでリンクを貼れないのですが、彼女がコンサートで「誰も寝てはならぬ」を歌ってる映像があって、最高です(*^^)v

      いいね

  2. 史実をもとに作られた、ファンタジー作品!
    忠臣蔵が楽しい作品になってハッピーエンドで終わるのはいいですね。
    tabisurueiyoushiさんは、いつも思いますが公演を確り観ておられるから厳しい批評が出来ますね(*^_^*)

    いいね: 1人

  3. 忠臣蔵とはユニークですね。
    wakasahs15thさんも仰ってますが、忠臣蔵がハッピーエンドで終わるというのは良いことだなぁと思います。

    にしても、
    高い版権を払って公演中止では…という危険を回避した、
    というのは、なるほどですね。
    記念公演はオリジナルで、という気持ちも分かります。
    柚香光@少尉さん、カッコいいですね(^-^)

    いいね: 1人

    1. KYOさん、こんにちは(^^♪
      若い頃は、なんでもハッピーエンドにするのは…って思ってましたが、今はそれがいいと思います(^.^)

      公演は、ある日突然中止になっちゃいますからね。
      宝塚大劇場は昨日から5日まで中止になっちゃいました。
      5月1日に行こうと申し込んでましたが、抽選に外れ残念だったんですが、結局とれても行けなかったなと思うと、落選してたのでマシだったと思いました。
      それにしても、ホテルや百貨店はスタッフからコロナが出ても休業にならないのに、劇場だけ…。
      なんだかなあって感じです。。。”(-“”-)”

      はい、少尉さんです!
      以前、アウグストゥスのポスターでも反応されてましたからね(^^)/
      舞台で見ると、さらに3割増しです(*^^)v

      いいね: 1人

  4. 泣いてしまった!というくだりで、私も観てみたい!って思いました。時を戻せるって、よくある設定ではありますが、泣けるような緻密な演出の中に身を置いてみたいです(^^)/

    いいね: 1人

    1. slecfarmさん、こんにちは(^^♪
      悲劇ではないと思ってたのですが、途中、え?やっぱりそうなの?それじゃかわいそうじゃん!!って思って…(>_<)
      でも、でもハッピーエンドでした(*^^)v
      テレビ放送ありましたら、お知らせしますね(^_-)-☆

      いいね

  5. こんばんは
    いつもながら素晴らしい解説?&愛ある感想?
    tabisurueiyoushiさんはまだまだお若いから死なんて・・・・
    でもこんな時期、ストリーはハッピーの物がいいですね^^;

    いいね: 1人

    1. makoさん、こんにちは(^^♪
      はい、愛のある感想です(笑)

      この公演は時を戻せましたが、現実では生まれた時から死にむかってますからね~。
      時間だけは平等ですね…(^-^;

      こんな時期だから…、ホント仰る通りです。
      悲しい作品よりハッピーなものがいいです(*^^)v

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  6. (‘-’*)オハヨ♪ございます。
    史実に基づいてる忠臣蔵だそうですが、私が理解してる範囲を大きく超えてますね! 舞台はハッピーエンドが一番ですよ。
    tabisurueiyoushiさんのように真剣に感激されるファンが多いから、宝塚歌劇はこれからも続いていくんだなと思いました。

    いいね: 1人

    1. saganhamaさん、こんにちは(^^♪
      多分、ほとんどの人、いや全員の想像の範囲を超える内容でした(笑)
      まあ、でも、ハッピーエンドなので良かったです(*^^)v

      逆に言うと、真剣に見る人が多すぎて、チケットが取れません…(^-^;
      最近のチケット争奪戦は1勝2敗って感じです。。。

      いいね: 1人

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