エドフのホルス神殿
ハヤブサの神、ホルスに捧げられた神殿。
ギリシア・ローマの時代に知られたエドフの町、
ナイル川の西岸、アスワンの北123kmのエドフにある。
ファラオ時代とギリシャ建築様式を取り入れた、最も美しい神殿の一つで、
カルナック神殿に次ぐ2番目に大きな神殿である。
神殿建築の基本に忠実に造られており、歴代のファラオが増改築を繰り返し、
複雑な構造となったカルナック神殿とは対照的である。
→「ルクソール~カルナック神殿」
塔門
高さ36m、幅79mもある巨大な塔門。
ホルス神とハトホル女神の前で敵を打つ、プトレマイオス12世が描かれている。
*プトレマイオス12世…クレオパトラの父親。
神殿は、紀元前237年、プトレマイオス3世(在位BC246~221)の時代に着手され、
紀元前57年、プトレマイオス12世(在位BC80~51)の時代に完成した。
碑文には、ラムセス1世(BC1295~1294頃)、セティ1世(BC1294~1279頃)、
ラムセス2世(BC1279~1213頃)のもとでの建設計画を示すものが見つかっている。
*ラムセス1世(父)→セティ1世(息子)→ラムセス2世(孫)
中庭
太陽の光がふりそそぐ。
エジプト一美しいと称えられる、
中庭のホルス神像。
塔門の入り口と、中庭に、
ハヤブサの形をしたホルス神像がある。
中庭のホルス像は二重王冠を被っており、
これは上下エジプトの統一を意味する。
至聖所
レバノン杉で作られた神輿が置かれている。
わずかな光が入るだけで、薄暗い。
奥には、ネクタネボ2世の名を刻んだ灰色花崗岩製の祠がある。
かつては、ファラオと最高位の神官しか入れなかった場所。
*ネクタネボ2世(ナクトホエルブ)(在位BC360~342)
古代エジプト王朝最後のファラオで、古代エジプト最後の先住民の支配者。
エドフ神殿は、391年のローマ帝国での、
非キリスト教崇拝を禁止するテオドシウス1世(379~395)の勅令に従い、
宗教的な建物として用いられなくなった。
神殿に彫刻されたレリーフの多くは、
エジプトを支配するために来たキリスト教徒により破壊された。
列柱室の黒くなった天井は、
異教徒の宗教的彫像を破壊するための放火と考えられている。
神殿は、吹き積もる砂漠の砂や、
ナイル川によって堆積した沈泥の層の下12mの深さに埋没することとなった。
1798年、神殿の塔門の上部が見え、
フランスの遠征によって神殿が確認された。
1860年、フランスのエジプト学者、オギュスト・マリエットが、
砂地からエドフ神殿を発掘、清掃する作業に着手した。
考古学的に重要であり、ほとんど無傷であるエドフ神殿は、
ナイル川を巡る多くの船が頻繁に停留するエジプト観光の中心となった。
わずか160年前まで、土に埋まっていた巨大な神殿。
それにより、現在でもその姿を見ることができる。
やっぱりこれも、ナイルのたまもの?かな??
*この記事は、2008年12月のエジプト旅行についてです。
*詳しくはこちら↓
「エジプト旅行~全行程&泊ったホテル(*^^)v」
古代エジプト、響きだけでもロマンを感じるミーハーな私です。
埋もれたのはナイルと砂漠の理だとしても、残ったのは、石の都ならではなことなんですね。
パピルスより楔形文字のような石版文字の方が残せているように、古代遺跡の偉大さと、時代と文化による違いをひしひしと感じました。
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KYOさん、こんにちは(^^♪
私も響きだけでロマンを感じるミーハーです(^^)/
そうやって言われてみればそうですね。
石じゃなければ残ってなかったかもしれないですね!!
はい、遺跡を見ると、古代エジプトの偉大さを感じずにはいられないです(*^^)v
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古代エジプト文明は偉大でスケールが大きいです。秀吉公が知ってたら負けじと、もっと大きな大阪城を造ったかも知れません?
ホルス神像はスマートでお洒落です。160年前まで眠っていたとは驚きです(@_@)これは、やはり古代エジプト文明の賜物でしょうね(*^_^*)
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wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
遺跡はとにかくサイズが大きく、ただただ驚かされます。
秀吉が知っていたら…、負けるものか!!となったでしょうね~(笑)
160年前に発掘した人は驚いたでしょうね~。
まだまだ埋もれている遺跡がたくさんある?って思わせられるのもロマンですよね(*^^)v
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エジプト旅行記いいですね!知識も写真も満載(☆▽☆)バーチャル旅気分になりました(・∀・)
このシリーズをゆっくり拝読させていただきます(✯ᴗ✯)
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Nene.Zさん、こんにちは(^^♪
ありがとうございます!!
旅行記をまとめながら、自分も再び旅行気分に浸っています(*^^)v
エジプトシリーズ、最初は数件の記事の予定だったんですが、書いてるうちに多くなっちゃいました(^^)/
嬉しいお言葉、ありがとうございます(^_-)-☆
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これだけ大きなものが土に埋まっていたということは、歩いて観光できるようになるまで、周囲も含めて相当な土が外に運び出されたということですよね。盆地みたいに、周辺地域より低くなっているのかなぁ。
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Pro Foodie Orlandoさん、こんにちは(^^♪
発掘作業の写真を見たのですが、柱の一部が見えて、段々と掘っていったようです。
周辺より低くなってる気はしなかったので(気が付かなかっただけかも?)相当な量の土を移動させたんですよね!
(゚д゚)!
言われるまで、気が付きませんでした!!
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人が写っている写真を見ると、大きさが強調されて圧巻です。
これが埋没されていたなんて!!
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CoccoCanさん、こんにちは(^^♪
比較対象があると、分かりやすいですよね(^_-)-☆
このような巨大なものが埋まっていたとは、ホント驚きです(^^)/
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地下12mも埋没するって、どれだけの年月がかかったんでしょう。気が遠くなります(^^)/
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slecfarmさん、こんにちは(^^♪
どれだけの年月がかかったか、調べてみたけど分かりませんでした。。。
きっと、すごく長い年月がかかったんでしょうね~(^_-)-☆
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こんばんわ★★☆
塔門大きいですね
12Mの埋没で160年も知られなかったなんて
今では、観光の中心地として
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makoさん、こんにちは(^^♪
はい、すっごく大きな塔門でした。
160年前に発見した時は、驚いたでしょうね~。
エジプトには、まだまだ遺跡が埋もれている?のかも?!(゚д゚)!
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