ルクソール~カルナック神殿

カルナック神殿(Temles of Karnak)

アメン大神殿(面積30ha)を中心に、
南のムード神殿と北のメンチュ神殿を加えた広大な神殿群。

テーベに2つしかない神殿の1つ。
正殿のカルナック神殿と、副殿のルクソール神殿。
→「ルクソール~ルクソール神殿」

中王国時代には、地方神のアメン神を祀る神殿だったが、
テーベ(現ルクソール)が首都になると、アメン神は太陽神ラーと合体。
国家最高神になった。

新王国時代には、
ハトシェプスト女王、トトメス3世、セティ1世、ラムセス2世などが神殿を建立。
その後も建造が続き、プトレマイオス朝やローマ帝国時代の遺跡も残る、
エジプト最大級の神殿になった。

カルナックは、アラビア語で「窓」
多柱室の窓の特徴から、神殿や周辺の村の名となったとも考えられる。

 

見学したのは、アメン大神殿(アメン=ラーの神域)
最大の神殿であり、テーベ三柱神の最高神、アメンに捧げられている。
*テーベ三柱神…アメン、ムト、コンス

 

スフィンクスの参道(ドロモス)
ラムセス2世の構築した埠頭より第1塔門に通じ、
40体の雄羊の頭を持つスフィンクスが両側に並ぶ。

当初は第2塔門への入口につながっていたが、
第1塔門が構築されたときに、前庭の両脇に移された。

この参道は、南に2kmほど離れた位置にある、ルクソール神殿へと通じていた。

 

第1塔門
現在のこの塔門の建設は第30王朝に始まるとされるが、すべては完成しなかった。
塔門の幅は113mで高さ43m、厚さは15m。
カルナック神殿 第1塔門

第19王朝セティ2世(在位BC1199-1193年頃)の聖舟祠堂
花崗岩と砂岩によるテーベ三柱神の聖舟休息所。
中央にアメン、左にムト、右にコンスの聖舟を納める3つの部屋がある。

タハルカのキオスク(パピルス柱)
前庭には第25王朝のタハルカ(在位BC.690-664)のキオスクの一部であった、
10本のパピルス柱のうち1本が残存する。

東西に出入口のある露天構造であり、神殿の儀式に関連したとも考えられている。

 

第2塔門
第18王朝のホルエムヘブ(在位BC.1323-1295年頃)の統治末期に着工。

次王の第19王朝のラムセス1世 (在位BC.1295-1294頃)は、
塔門にあるホルエムヘブのレリーフや碑文を侵害し自身のものを加えたが、
その後、孫のラムセス2世(在位BC.1279 -1212頃)により奪われた。

正面入口の左右に、ラムセス2世の2体の巨像が建立されている。
ただ、左側はピネジェムと書かれている。

ピネジェム1世の彫像

もともとは、ラムセス2世の彫像だったこの像。
ピネジェム1世は、ラムセス11世の娘ヌトタウィと結婚。
婚姻関係をもって、王となった。

絶大な力を持っていたファラオ、ラムセス2世でも、
死後は作り替えられてしまうのね…”(-“”-)”

 

大列柱室
幅102m、奥行き53mの敷地に、16列に配列された134本の巨大な柱が立つ。
そのうち122本は、高さ約12m、直径2mの未開花式パピルス柱。

中央の12本は、高さが約23m、直径3.6m、外周は10m余りで、
他の円柱より大きい開花式パピルス柱。

134本のパピルス柱は、
天地創造の大地に浮かんだ葦(パピルス)の湿原を表している。

この大列柱室は、
第18王朝のアメンホテプ3世(在位BC1386 – 1349)が着工、
第19王朝のセティ1世(在位BC1294 – 1279)によって装飾が始められ、
その息子ラムセス2世(在位BC.1279 -1212)により完成した。

*ラムセス1世(父)→セティ1世(息子)→ラムセス2世(孫)

 

スカラベ像
タハルカの建物跡の前方に、第18王朝のアメンホテプ3世が、
太陽神アトゥム=ケプリ=ラーに捧げた赤色花崗岩のスカラベの像。
当初置かれた位置のままにある。

太陽神は「朝のケプリ、真昼のラー、夕方のアトゥム」の3つの形態があり、
アトゥムおよびラーと同一視された朝の太陽神ケプリは、スカラベ甲虫の姿で表された。

 

ハトシェプストのオベリスク(左側。分かりにくいけど…)
東西に見られる碑文には、ハトシェプストの名と称号とともに、
父王トトメス1世とアメン=ラーに捧げたことなどが刻まれている。

後の王トトメス3世は、この地上からの眺めを遮り、その周囲に壁を築いた。
右側に目立つオベリスクは、トトメス3世のオベリスク。

 

ハトシェプストの折れたオベリスク
先端部には腰掛けた神アメンの前に座るハトシェプストの描画がある。
聖なる池の近くに置かれている。

どうしてこんなにアップで撮ったのか…。
これじゃ、折れた先端かどうかも分からない…(^-^;

ハトシェプストは、アメン大神殿にオベリスクを他に2基建立しているが、
一対のオベリスクは、トトメス3世によって破壊され、台座のみ残存する。

トトメス3世は、ハトシェプストの義理の息子。
(異母兄である夫、トトメス2世の庶子)

ハトシェプスト葬祭殿から彼女の記録などを抹殺した人物である。
→「ルクソール~ハトシェプスト葬祭殿

ハトシェプスト葬祭殿だけでなく、ここでも邪魔をしていたのか…(-_-;)

*トトメス1世 (在位BC.1506 – 1493頃)
*トトメス2世 (在位BC.1493 – 1479頃)…トトメス1世の息子
*ハトシェプスト(在位BC.1479 – 1458頃)‥トトメス1世の娘、トトメス2世の妻
*トトメス3世  (在位BC.1479 – 1425頃) …トトメス2世の庶子

 

トトメス3世祝祭殿
トトメス3世の祝祭を執り行うために建造され、
後に、年に1度のオペト祭の一部として使われるようになった。

「祖先の部屋」からは、王メネスからトトメス3世まで62人の王名を示す、
「カルナック王名表(トトメス3世の王名表)」が発見され、
現在はルーヴル美術館に所蔵されている。

 

聖なる池
第18王朝のトトメス3世が奉献したとされる。

現在の聖なる池は、長さ120m、幅77m
第25王朝の時代に造成されたもので、11段の階段を持つ。

地下水で満たされた池は、神殿における水の供給源。
神殿の儀式を行なう前に、神官たちが自身を清める場所であった。

反対側から撮影すれば、神殿も写ったのに…、失敗した( ;∀;)

アメン神に捧げるため、歴代の王が2000年にわたり増改築や寄贈を繰り返し、
エジプト最大級の神殿になったカルナック神殿。
アメン神と偉大なファラオの栄光を感じずにはいられない。

→「エジプト~ギザの三大ピラミッド
→「エジプト~アブシンベル神殿
→「ルクソール~ハトシェプスト女王葬祭殿
→「ルクソール~王家の谷
→「カイロ~エジプト考古学博物館
→「ルクソール~ルクソール神殿

近日公開予定(*^^)v
→「エジプト~アスワン・ハイ・ダム」
→「エジプト~アレクサンドリア」
→「カイロ~ムハンマド・アリ・モスク」
→「エジプト~宿泊したホテルと食べたもの(^^)/」

ルクソール~カルナック神殿” への22件のフィードバック

  1. 古代エジプト文明凄いです。王様パワーで神も合体させてしまうんですね(゚ω゚)塔門の幅が113m!この時代に良くぞ巨大な塔を(゚ω゚)40体の雄羊の頭を持つスフインクスが並ぶ参道は圧巻です👏現代のエジプトの誇りも、この時代から来ているのではと想像しました。最後の投稿予定の「食べたもの」が待てないほど興味津々です(^_^)(^_^)

    いいね: 1人

    1. wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
      ホントに、これでもか~~!!ってくらい大きいものばかりで、驚きの連続です!(゚д゚)!
      スフィンクスの並ぶ参道も、当時の力を思い知らされます…。
      現代のエジプト人は、この時代を誇りにしてるでしょうね~。
      おぉ~、「食べたもの」に反応されてしまいましたか…(^-^;
      年内にはアップしたいと思います(*^^)v
      (そんなに先?って感じですね…(^^;)

      いいね: 1人

  2. すごいよね( ^^) _U~~2000年にわたって増改築していくなんて気が遠くなりそうですよね(;^_^A

    エジプトの栄枯盛衰こそまだまだ解明されない部分もきっとたくさんあるんでしょうね~神秘的ですね( ^^) _U~~

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    1. astro26さん、こんにちは(^^♪
      増改築で2000年…、サグラダファミリアも真っ青です(^-^;
      まだまだ未発掘のものとかあるでしょうし…。
      ロマンですね(^_-)-☆

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  3. こんばんは
    巨大な塔など大きな大きな物ばかり
    大列柱室は、父、息子、孫と三代によって完成
    全てにおいて凄いわね、それをリアルに観てきたのですからね
    TVなどで観ていても,行かなければわからないですよね

    いいね: 1人

    1. makoさん、こんにちは(^^♪
      塔などは、これでもか~!!っていうくらい巨大です(^^;
      当時の絶大な権力を思い知らされます…。
      テレビで特集してると、私もつい見てしまいます(^^)/
      早く、自由に旅行できる日が来るといいなあ~って思います(^_-)-☆

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  4. tabisuru さん
    すっごい詳しいですね〜〜
    よくお勉強されてる。。。
    わたしはウロウロしてた割には、
    全然フォローしてなかったです〜〜🤓

    いいね: 1人

    1. beach houseさん、こんにちは(^^♪
      いえいえ、私も現地では曖昧な知識で見学してました…(^-^;
      今回、記事を書くにあたり、調べました~(#^^#)
      もう一度行けば、さらに理解が深まるなあ~なんて思ったりもします(*^^)v

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      1. 私も見習って、もうちょっとお勉強して、
        紅海の帰りに、訪れたいです〜〜〜〜〜。
        バケットリストの一つに加えます😍

        写真では、結構皆さん、厚着してますよね?
        私は4月に行ったのですが、すでに日中は暑かったのを覚えています。。。
        冬は寒くて、シュノーケルできないし、暑すぎても、体力消耗するし。。。。
        温暖化のご時世、行く時期を見極めるのも、課題ですね〜〜〜〜。。。
        楽しみ❣️

        いいね: 1人

      2. 私が行ったのは、12月~1月の年末年始だったんですが、朝晩はダウンコートが必要でした。
        逆に、昼間は薄手の羽織、もしくはそれも必要ないくらい。
        半袖でもいいと思った日もありました。

        確かに、夏は暑そうです…( ;∀;)
        砂漠ですし、確かに季節は難しそうです…(^-^;

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  5. 人が一緒に写り込んでいることで、大きさが伝わる写真ですね。スフィンクスは顔が欠けているものもあればしっかり残っているものもあって、元の状態が想像しやすいですね。日本語の地図で聖なる池のあたりが「音と光のショー」になっているのは現代との融合ですね。

    いいね: 1人

    1. Pro Foodie Orlandoさん、こんにちは(^^♪
      そうなんですよね。人間がいることで巨大さが分かるという…!(゚Д゚;)
      あれだけのスフィンクスもよく残ってくれてたなあ~って思います。
      「現代との融合」ホント、そうですね(^^)/
      ピラミッドやアブシンベル神殿でのプロジェクションマッピングといい、エジプトもいろいろ考えてますよね~(^_-)-☆

      いいね: 1人

      1. ピラミッドや神殿でプロジェクションマッピングですか😲 黙ってても観光客が来る歴史ある所なのに、あぐらをかかずに努力してらっしゃるんですね。だからこそいい噂が広まって絶えず人が来てくれるんでしょうね。

        いいね: 1人

      2. アブシンベル神殿でプロジェクションマッピングを観た感想は、・・・でした(^-^;
        多分、ディズニーやUSJのが完成度は高いと思います。
        でも、いろいろ集客を考えてのことですからね~。
        すごいですね(^^)/

        いいね: 1人

      3. 完成度の低いプロジェクションマッピング、それはそれで面白そうですね。何が足を引っ張ったんでしょうね^^ アジアの某夜景もライトアップのショー自体はキレイだけどBGMが残念だったのを思い出しました。

        いいね: 1人

      4. 足を引っ張ったもの…。
        う~ん、なんでしょうね~(^-^;

        アジアの夜景のライトアップで思い出しました。
        マリーナベイサンズの音と光のショー、・・・??でした(^^ゞ
        これに比べたら、アブシンベルのが良かったですよ(^_-)-☆

        いいね: 1人

  6. 「パピルス柱」お恥ずかしながら(^^ゞ初めて聞きました。
    パピルスで出来ているのかと思った(そんなの2000年も残らないか…)
    エジプトのお土産でスカラベの文鎮?をもらったことがあって、なぜこの形と思っていたのですが、こういう遺跡が残っているからなのですねー
    勉強になりました!
    なぜこのアングルからの写真…は、旅行あるあるですよね(笑)

    いいね: 1人

    1. tiro1222さん、こんにちは(^^♪
      いえいえ、私も知りませんでしたよ~。
      パピルス柱はパピルス草をイメージして作ったものなので、全然間違ってないですよ~(*^^)v

      おぉ~、スカラベの文鎮ですか!(゚д゚)!
      そのお土産をくださった方は、なかなか心得ていらっしゃる(#^^#)

      旅行あるある…。
      確かに…(^-^;
      そんなのばっかりですよ…(;´д`)トホホ

      いいね

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