北京中医薬大学附属東直門病院
入口には診療科が記載されている。
病院の壁に、病院名が記載されている。
病院の作りは日本とそんなに変わらないが、そこは中国。
外来病棟のお手洗いの前を通ると悪臭が~”(-“”-)”
入院病棟や、大学校舎はそこまででもなかった(^^;
鍼灸科
歩きながら撮ったため、ぼけぼけ写真~(>_<)
日本の鍼灸師とは少し違い、
中国では、鍼灸も他の診療科と同等の医師である。
西洋医学と中医学の違い。
悪い部分を見るのが西洋医学であれば、
悪い部分は、何が原因でどこからきているのか、体全体を見るのが中医学。
そのため、問診に時間をかける。
日本の大学病院みたいに2時間待たされて、診察5分ということはない。
ただ、中国の病院も人で溢れていたため、待ち時間は長いと思う…。
まず、主訴(どこが一番つらいか)を聞く。
そしてどのような状態かを質問していく。
この問診で、患者の体質を見極め、原因をつきとめる。
そのため、脈診や舌診なども行う。
鍼灸科の場合は、他の科から紹介されてくる人もいる。
「頭痛がひどい」と、娘さんに連れられてこられた、おばあさんがいた。
右側のこめかみが激しく痛いという。
顔色は悪くつらそうで、表情も暗い。
白髪のおばあさんが患者さん。
奥に写っているのは、女性と男性は医師。他は助手さんたち。
その後、針治療。
こめかみから率谷(そっこく)へ斜めに2本合わせて使う。
治療が終わると、先程とは別人の笑顔で元気に帰っていった。
そんな即効性??
にわかには信じがたい…”(-“”-)”
24歳の大学生の男の子。腰痛で受診。
MRIやCT検査は異常なし。
針治療
右腕に打つ…腰には打たない。
→腰の痛みは緩和しない。
筋肉疲労の場合は、治療したらすぐ治るという。
結果、彼は心療内科へ行くことになった。
中医学では、「調神」(ちょうしん)という。
彼は去年、祖父母を亡くし、深い悲しみを負った。
現在は大学の勉強やらで精神的に追い詰められているのだという。
つまり、ストレスからの腰痛ということだそうだ。
針は、悪い場所に打つとは限らない。
経絡に沿って、違う場所に打つこともある。
経穴、経脈、絡脈など、すべて覚えていないとできない。
これを覚えるのは、半端ない。(←あ、また使っちゃった(^^;)
国際中医師試験には、鍼灸学は含まれていなかったので、
私は全部覚えているわけではない…(*_*;
針治療中の患者さん達
針を刺した後、赤外線をあてている。温めるのだという。
こちらの女性は、不眠歴20年。
背兪穴(はいゆけつ)に針を打ち、気血陰陽の調和を行う。
頚椎症の女性
肩甲骨のあたり、下着の上から刺しちゃってます…。
患者さん達は、私達日本人研修生がいても気にするそぶりもなく、
カメラを向けられても、我関せず。
それどころか、舌も見せてくれるし、脈もとらせてくれる。
診察後、帰って行く時は「さよなら~」と日本語で言われた(^^;
日本人だったら、絶対嫌がるだろうに…中国人て不思議。
終了間近に、比較的空いてきたため、「針治療を受けたいか?」と聞かれた。
実習生6人グループだが、とっさに「はい」と4人が手をあげた。
もちろん私も(^^♪
「じゃあ、4人ともやりましょう(^^)/」
え?針打ってくれるの?すごい!!日本でもやったことないのに。
医師「どこか悪いところは?」
私「肩こりで、腰も痛い。風邪ひいてて喉も痛い。あと、子宮筋腫です。」
医師「いや、子宮筋腫は1回の治療では無理だよ(*_*;」
私「ですよね~」
医師「じゃあ、とりあえず座って」
椅子に座ると、先生が首肩から背中のツボを押していく。
そうそう、そこだよ~。上手いな~先生(*^^*)
って思ってたら、左肩にチクっ(゚д゚)!
ん?刺した?
「動いてください。立ってください。どうですか?さっきと比べて。」
え?そんなん、1回で分かるわけないじゃん…。
「良くなったのかなあ?どうなのかなあ?」なんて言ってたら、
「じゃあ、もう一度座って」と言われ、再びツボを押していく。
上手いなあ~先生。ずっとマッサージしてくれててもいいよ(^.^)
って思ってたら、今度は右肩にチクっ。2本刺した??
「はい、立ってください。今度はどうですか?」
医師2人と助手、そして研修生達に囲まれる私…。
”良くなったと言え!”、というような雰囲気…。
良くなったって言った方がいいのかなあ?
でも、分かんないよ~(>_<)
「よく分かりません…”(-“”-)”」
なんだか、がっかりしてる??
ごめんね、先生。だって分からないんだもん。
空気読んだ方がよかった??
「じゃあ、もう一度座って」と言われ、椅子に座ると、
左の股関節のあたりの経穴(ツボ)を押す。
「いててて~~」激痛( ;∀;)
左大腿筋と背中の筋肉がつながっている場所。
ハイヒールを履いていたり、片方に体重をかけて立っていたり、
片側に荷物持ってたりすると、筋肉が緊張するから、ほぐした、と。
う~ん、確かに7㎝のウエッジソールのヒールで足は疲れてた(-_-)
でも、首や肩も、実はそんなに痛くなかったんだよね~(^^;
一番痛くてひどかったのは、去年の国際中医師試験の時。
あの時刺してくれたら、すぐ分かっただろうに…(*_*;
私の針は、刺してすぐ抜いていた。
他の3人は刺して、赤外線を当て、しばらく放置していた。
実はあんまり痛くないってばれてた??(^^;
中国針は日本の針と違って太くて長い。
打つ場所や状態に合わせて、針を替えるのだという。
針は全部で4種類
左から、0.5寸、1寸、1.5寸(太さ0.18~0.25㎜)、2寸(長さ5㎝、太さ0.3㎜)
0.5寸は顔面や敏感なところ、2寸は皮膚の厚いところ、と使い分ける。
上の写真、右下に写っている黄色のバケツは、使用済の針を捨てるゴミ箱。
針は使い捨て。医療廃棄物だという。
「チャングム」では針を使いまわしをしていたが、現在はそんなことなかった。
当たり前か…(^^;
私が刺された針は、1寸の一般的なサイズ。
でも後で聞いたら、結構しっかり入ってたと言われた。
確かにチクっとはしたけど、そんなに痛くなかった。
中国は風邪でも、針で治すこともあるという。
喉が痛いを主訴にすればよかったかな。
そしたら、どこに刺したんだろ?
まさか、喉には刺さないだろうし。
しまった…(-“-)
試してみればよかった(>_<)
二度とないチャンスだったかもしれないのに…( ;∀;)
残念”(-“”-)”
こんにちは(^^♪
中医はのが良いですね。私も医者へ行って薬はくれますが原因などの話しを聞いた事がないです。身体を見ずにPCだけを見ての診察には不信感を持ってしまいます。針を打ってもらうのは痛くも怖くもないですか?風邪でも針治療とは驚きました(@_@)屋久島へ旅行した際、グループの中にヒルに刺された人がいて、痛みも痒みも感じなかったと言ったら、一緒にいた子供がそんな注射針があったらな~と言ったのを思いf出しました(^_-)-☆
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wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
確かに西洋医の場合は、聞かないと教えてくれないこともありますね。
私はいろいろ質問してしまうので、面倒くさい患者かもしれないです(^^;
西洋医学と中医学は根本的な考えが違うので、仕方ない部分があると思います。
でも、中医学のが優れているとかはないです。
脳梗塞や心筋梗塞の漢方薬もありますが、
その場合は煎じるより、救急車ですから…。
針を打たれる時は、少し痛みはあります。チクっとします。
右側に刺された1本が痛かったので違うサイズの針かと思いましたが、
同じ太さの針だったそうです。
でも、注射ほど痛くないです。
注射や点滴、献血は痛いですよね( ;∀;)
ヒルは痛くないのですか??痛いと思ってました。
痛みを感じなければ、血を吸われまくり??
蚊と同じ原理なんですかね(*_*;
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ヒルは登山の時に良く被害に合いますが痛くも痒くもなくて帰宅して気がついたら血を吸われて丸々とした状態になってしまっています。子供の発言が素晴らしかったです。
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こんにちは!
私も中医学に興味があって、薬膳アドバイザーの資格を取ったりたこともあります。(が、もうほとんど忘れてしまいました汗)
栄養って大事ですよね、ほんとうに。
またもう一度勉強し直そうかなあ。でも難しいんだよなあ(笑。
針ってすごいんですねえ。
実際施述してもらった事がないので、ますます興味あります。
また投稿楽しみにしています。
PS. ブログをフォローしてくださってありがとうございます。
立ち上げたばっかりなのですが、実は早速お引越ししまして。
もし良かったら、また遊びに来てください!
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Rocking-Ayuさん、こんにちは(^^♪
薬膳アドバイザーとられてたんですか~?多分同じ系列ですね。
その先が中医薬膳指導員、国際中医薬膳師じゃないですか?
確かに難しいですよね(^^;
針、すごいですよね。
にわかには信じがたいところもありますが、さすがは中医学!と思います。
ブログ、遊びに行きます(^^)/
こちらこそ、よろしくお願いいたします(^_-)-☆
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実際に中国では東洋医学の方が浸透してるんですね〜!ちょっとカルチャーショックなレベル。
こちらの記事を読んで、3年前に縫った足の甲が未だに痛いのですが「だれかイタリアで針さしてくれる人はおらんかぁー!」と叫びたくなりました。それぐらい痛い(^◇^;)
噂ではイタリア人の指圧師や鍼師もいるらしいです。
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naturalwinrtuscanyさん、こんにちは(^^)/
中国では、中医学が国民の生活に根付いていますね。
ただ、病気になった時は、西洋医学と中医学は併用して使ってますよ。
緊急を伴う場合は、西洋医学でなければ、命を落としかねますからね(^_-)-☆
3年前に塗った、傷口が痛いということですよね”(-“”-)”
3年も痛いだなんて、それはつらいですね(>_<)
イタリア人の指圧師、鍼師‥‥
なんだかちょっと怖い気がするのは私だけでしょうか‥‥(*_*;
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鍼って日本では最近あまり聞かなくなりましたね。以前やっぱり使いまわしで・・みたいな話が多く出回ったせいかな?
でも頭痛が治っちゃったり、ストレスのせいで腰痛だって言って他の科に回してくれたりと親切ですよね。日本で行う西洋医学では痛いところのみに治療だけですものね~
こういうのが中医学の良い所かもですね♪ 心と体のバランスってすごく大事だって最近すご~く思います。そういう勉強したいわ~
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鍼を刺して、速攻治るっていうのは、今だに謎ですが、すごいな~と思います。
緊急を要する場合は、西洋医学がないと困りますが、慢性病の時は、やはり中医学ですよね。
病は「気」から、って言いますが、中医学では、「気」がすべてを動かしているって考えているんです。
その元が「元気」ですし、その元の気がなくなれば、健康じゃなくなる…みたいな。
勉強すればするほど、納得させられることばかりで、中医学は奥が深いです(^.^)
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もう10年以上前に中医学に魅了されて、独学ですが勉強したことがあります。風邪気味だと梨と氷砂糖を煮たシロップが肺に良いとか、蓮根が咳に良いとか、一般の人でも良く知っているくらい、生活に根差しているように感じました。年配の人は夏でも白湯を好んで飲んで、身体を冷やさないようにしていました。(当時ですが)
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CoccoCanさん、こんにちは(^^♪
そうだったんですね~!!
10年以上前から!!(゚д゚)!
ほんとにそうですよね~。
昔から言われてること(おばあちゃんの知恵袋的な…)は、ちゃんと理にかなったことだな~って私も思いました。
「体を冷やさない」は重要ですよね~。
気をつけなきゃなと思いつつ、ついつい冷たいものを食べてしまします…(^-^;
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