八丁味噌の「カクキュー」工場見学&味噌煮込みうどん2023.4

八丁味噌「カクキュー」
愛知県岡崎市八丁町に本社がある八丁味噌の合資会社。

江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、
岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある八丁町で作られていたことから、
「八丁味噌」という名前がついた。

今回、じゃらんのポイント消化で、
岡崎城下家康公プレミアムクーポン」を購入した私。

岡崎城大河ドラマ館を見学した後、西へ八丁歩いてきた。
というのも、クーポンの味噌パック100gは、ここでしかもらえないから(笑)

工場に到着すると味噌の良い香りがする。
時間は11時すぎ。
朝早く起きて、朝食抜きだったので、食欲をそそられた。

すると、「味噌煮込みが食べたい!」と「食事処休右衛門」へ直行する夫。
行列に並びしばらく待つが、案内される気配がない。

11時開店でこんなに大行列しているということは、かなり待つのか?
駐車場の契約が13時までなので、時間が気になり、諦めて売店へ。

すると売店内で「11時30分から工場見学参加できますよ。」と言われる。
「時間は30分程度で、参加費は無料です(*^^)v」と!

11時30分から30分なら終わるのは12時。
そこから歩いて戻って13時の出庫に間に合う。

時計を見ると、この時11時15分すぎ。
あと少し待つだけだからいっか、と予約。

予約後、食事処を見に行くと、誰もいない!!(゚д゚)!
なんと、全員案内されていた。。。

「失敗した~~(>_<)」と嘆く夫。
「終わった後、戻って出庫して車で来ればよくない?」
「あ、そっか(^^♪」
てな感じの会話をしていたら、工場見学の時間になった(笑)

参加者は30人ほど。
まずは、集合場所で1組ずつ申込書の確認。
ガイドさんに連れられて工場敷地入口へ。

入口でも再び確認して、1組ずつ敷地内へ。
全員敷地内に入ったら、再び扉を閉め、他の人が入れないようにした。

資料館へ行く途中で見た味噌詰め作業場
1つずつ手作業で行っているという。
この日は日曜日なので、工場は動いていない。

資料館
1907年に完成した味噌蔵を、1991年に史料館として開館。
1996年、愛知県では初となる国の登録有形文化財に登録された。

別名:大倉
東西30m余りもある大きな蔵であったことから。

「大倉」は高く積まれた石垣の上に立っている。

これは、近くを流れる矢作川が氾濫して水が押し寄せた際に、
蔵が水に浸からないようにするためだったという。

資料館前にあるモニュメント

傍示石「従是東岡崎領」(これより東、岡崎領)
東海道筋において岡崎領と他領の境界を示すための傍示石。

1736年に作られたもので、現在の安城市に建っていたもの。

館内の様子。

明治中期(1900年前後)の仕込みの様子を、等身大の人形で再現している。

結構リアル…(^-^;

1839年に作られた最も大きい六尺の樽。

大きい!!

昔の看板や、宮内省御用達の資料など。

「大倉」の1階の広さは、297.55㎡(約90坪)
1階は、味噌の熟成に使われ、
2階では、八丁味噌の原料となる「豆こうじ」を作る作業が行われていた。

続いて「味噌蔵」へ。

NHK朝ドラ「純情きらり」のロケ地だって!!
(見てないから分からないけど…(^-^;)

見学する「甲子蔵(きのえねくら)」は、1924(甲子)年に建てられた。

「甲」は十干、「子」は十二支の一番目の文字なので、
「一番」にあやかって名前をつけたとか。

「では、開けま~す!!」
というスタッフさんの声と共に大きな扉は開いた!!

「おぉ~~~~、味噌の香り!!!」
「味噌というより出汁の香り??」

入口付近ではあるが、実際に蔵の中に入ることができる。

創業当時より仕込み桶に木桶を使用し続けている。

木桶には、カクキューに長年受け継がれる微生物が棲みついており、
カクキューらしい味わいを生み出してくれるのだとか。

微生物は木の繊維に棲みつくため、
ステンレスなどの桶では造れないのだという。

木桶の材料を調達するには、
植林から伐採までの100年単位の森林管理、
さらには、材料加工の技術を受け継いでいる製材所が必要となる。

これらのことから木桶を使い続けるのは、
日本文化を守ることだとカクキューは考えているのだとか。

円錐状に石を積むのは「八丁村のみ」だって!

上に乗っている重石は、矢作川の上流より運んだ天然の川石。

1本の木桶には八丁味噌を約6トン仕込み、
その上に約3トン、数にして約350個もの重石を積み上げているそう。

そしてこの石、なんと地震でも崩れないんだとか!!(゚д゚)!

というのも、「野面積み」(城の石垣の積み方の一つ)とよく似た積み方で、
地震などの揺れを吸収しているからだという。

八丁味噌が熟成される期間(2年間)崩れないように積むには、
10年の修行が必要だとか!!

今でも江戸時代初期と変わらない伝統製法で造り続けている八丁味噌。

大豆と塩のみの原料を木桶に仕込み、
自然の温度の中で二夏二冬(2年以上)熟成させている。

近年の技術を使えば短期間で味噌を作ることも可能だが、
昔ながらの製法にこだわり奥深い味わいの味噌を作り続けているのだという。

見学が終わると最後に八丁味噌汁の試飲。
風味がよく、美味しいけど、、、ちょっと辛いかな(^-^;

工場見学のお土産「味噌パウダー」

フリーズドライにより八丁味噌をパウダー状にしたもの。
料理やお菓子、その他いろいろ使えるらしい。

こちらは「家康公プレミアムクーポン」のお土産。
カクキュー味噌パック(下段2つ)

*他は、家康公プレミアムクーポンでの特典ですが、
カクキューでのプレゼントではないです。

工場見学終了後、駐車場に戻り、12時45分ごろ無事に出庫。
車で再びカクキューへ。

さっきとは違って駐車場満車で焦ったけど、1台だけ空いてた(*^^)v

そして、「食事処休右衛門」へ。
並ぶこと20分…。
ついに案内された~~。

注文すると「少し時間かかりますが、いいですか?」と言われ、
「大丈夫です。」と答え、待つこと30分…。
(味噌煮込みは1つずつ鍋で煮込むので、一度にたくさん作れない。)

ついに来た~~~~(*^^)v

八丁味噌煮込みうどん

前にいつ食べたか分からないぐらい久しぶりの味噌煮込み。

今回はうどん屋さんじゃないからどうかな?って思ったけど、
おいしい~~~!!!

やっぱり味噌が違うんだな。
ちょっと辛かったけど(^-^;
美味しかったよ(*^^)v

*「カクキュー」の説明は、公式ホームページを参考にしています。
https://www.kakukyu.jp/

八丁味噌の「カクキュー」工場見学&味噌煮込みうどん2023.4” への8件のフィードバック

  1. 味噌蔵の野面積みの手法を活かした石積み、すごい技術で驚きました。
    お食事前の空腹時に味噌蔵の香りは、お味噌汁の幻が見えてきそうな誘惑でしょうね。待って待っての結果で味噌煮込みうどん食べられた時の幸せ感が伝わってきます。

    いいね: 1人

    1. yukitabitonさん、こんにちは(^^♪
      地震でも崩れないってすごいですよね。
      同じ重さの大きい石を置いたら?って素人的には思いますが、きっと何か違うんでしょうね。

      空腹時の味噌の香り、衝撃的な誘惑でした。
      待って、待って、待っての味噌煮込み、ホントおいしかったです(*^^)v

      いいね: 1人

  2. 見学面白そうですね。八丁の謂れはそういうことだったのですね。
    八丁味噌と名乗れるのはカクキューとまるや二つしかないと聞いたことがあります。
    先人から受け継いだ伝統を守っているのはありがたいですね!

    いいね: 1人

    1. NAOJIさん、こんにちは(^^♪
      八丁味噌の謂れ、私も知った時、そうなのか~~と思いました(^^)/

      豆味噌はもともと東海地方では古くから作られていたそうですが、桶狭間で生き延びた今川家の家臣であった早川氏の先祖が岡崎の寺で味噌づくりを学び、その子孫(カクキュー創業者)が岡崎城から西へ八丁の場所で味噌屋を創業したのが起源だそうです。

      →八丁味噌と名乗れるのはカクキューとまるや二つしかないと…
      よくご存知ですね!!
      ちょっと違うけどシャンパンとか、そういった感じですね。

      昔ながらの製法を今も守っているその姿に感銘しました!!

      いいね: 1人

  3. 味噌煮込みうどん!! 久しぶりに食べたいです☆
    工場見学はやはり平日ですね。
    八丁味噌は2年以上寝かせるから独特の色合いと風味になりますよね。
    それにしても6トンの石、城石と同じ組み方で地震にも強いとは。。。
    やはり先人の知恵は素晴らしいですね。

    あぁー味噌煮込みうどんもですが、土手煮も食べたい。

    いいね: 1人

    1. coccocanさん、こんにちは(^^♪
      いつも食べたいわけじゃないけど、時折突然食べたくなります(笑)

      はい、工場見学は平日がマストですね(^^)/

      先人の知恵は素晴らしいですよね。
      味噌は風味が飛ぶから基本的に最後に加えますが、豆味噌は煮込めば煮込むほど風味や味がよくなります。
      なので、「煮込み」というものが発達したんでしょうね~。

      いいね: 1人

  4. カクキューは2010年に見学してきました。ガラガラに空いていて貸切状態でした。
    味噌桶の石積みは職人技ですね。八丁味噌のソフトクリームが美味しかったです。味噌汁の試飲もあってグーでした。
    貴重な伝統の味を何時までも守って欲しいと思っています。

    いいね: 1人

    1. saganhamaさん、こんにちは(^^♪
      すでに見学済でしたか!!
      ガラガラだったんですね…(^-^;
      もっと違う時期に行くべきでした(笑)

      八丁味噌のソフトクリーム、食べてる人は見ましたが自分達は食べませんでした…。
      食べればよかった~~~。
      仰る通り、伝統はいつまでも守ってほしいものですね(^^)/

      いいね: 1人

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中