熊野~熊野本宮大社①

熊野本宮大社
熊野三山の中でも、とりわけ古式ゆかしい雰囲気を漂わせる。
和歌山県熊野市にある。

*熊野三山…熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社
→「熊野~熊野那智大社~那智の滝①

主祭神は、家津美御子大神(スサノオノミコト)
古代本宮の地に神が降臨したと伝えられている。

参道入り口にある鳥居。 神が宿る神域と人間が住む俗界との結界をあらわす。

崇神天皇65年(紀元前33年)、
三本の川の中州にあたる聖地、大斎原に社殿が建てられた。
当時、熊野の神々は「自然信仰」に根ざしていた。

奈良~平安時代
仏教・密教・修験道の聖地となり「神=仏」という考え方が広まった。

その影響を受けた三山は結びつきを深め、
同じ12柱の神々(=仏たち)をお祀りするようになる。

本殿へと続く158段の石段の両脇には「熊野大権現」奉納幟がなびく。

平安時代
熊野三山の神秘性はますます高まり、末期には、
「浄土への入口」として、多くの皇族や貴族がお参りするようになった。

室町時代
武士や庶民の間にも広まっていった。
大勢の人が絶え間なく参拝する様子は、「蟻の熊野詣」と例えらた。

浄土へお参りし、帰ってくるということは、死と再生を意味する。
熊野三山は「よみがえりの聖地」として、今も多くの人々の信仰を集めている。

階段を登り切ったところ

1889年の大洪水で大斎原は被害を受け、
1891年に上四社が現在の熊野本宮大社の場所へ移された。

2011年9月の紀伊半島大水害で、再び大斎原や瑞鳳殿などは大きな被害を受けたが、
2014年には、瑞鳳殿が再建されるなど復興を遂げ、現在に至る。

この熊野本宮大社の社殿は、1995年、国の重要文化財に指定された。

拝殿
一文字揮毫(きごう)の「刻」と「咲」が飾られている。

一文字揮毫は、毎年12月に宮司によって書かれる一筆書き。
「刻」は2018年、「咲」は2019年のもので、2020年は「前」だった。
拝殿向かいの社務所にも、2つの一文字揮毫が飾られてた。

拝殿前、左右に鎮座する「大黒石」と「亀石

特に説明書きもなく、なんとなくパワスポっぽく感じたので撮影したが、
大黒石に触ると金運が上がり、亀石に触ると長寿になるらしい。

知ってたら…( ;∀;)
いや、こんな時期だし、知ってても触るの敬遠しちゃったかな??(^-^;

神門

神門をくぐると、檜皮葺の立派な社殿が姿をあらわす。
交通安全、大漁満足、家庭円満、夫婦和合、長寿の神として人々を迎え入れてきた。

神殿内の参拝順序は、次の通り。

①証誠殿(本宮・第三殿)
家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)

②中御前(結宮・第二殿)
速玉大神(はやたまのおおかみ)(イザナギノミコト)

③西御前(結宮・第一殿)
夫須美大神(ふすみのおおかみ)(イザナミノミコト)

④東御前(若宮・第四殿)
天照大神(あまてらすおおみかみ)

⑤満山社
結びの神(八百萬の神)

この神殿は撮影禁止。
にもかかわらず、バシャバシャと撮影する人達もちらほら。
(撮影禁止という看板も掲げられている。)

そういう人達は、お参りも滅茶苦茶な順序で行っていた。
神様は見てるよ…( 一一)
なんてね…(^-^;

境内にある、八咫烏ポスト

写真左の部分、奥の方にも八咫烏の石があるよ~(^^)/~~~

日本サッカー協会のシンボルとしても有名な、3本足の八咫烏は、
日本書紀や古事記の「神武東征」という物語に登場する。

*神武東征(じんむとうせい)…
神武天皇が、宮崎県(日向)から奈良県(橿原)に都を移し、
大和朝廷を開いて初代天皇に即位するまでを描いた物語。

神武天皇が熊野に到着された時、神の使者である八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになったという。

境内ですれ違ったどこかのおじさんが、
八咫烏関連で、日本代表のサッカー選手が参拝に来ると言っていた!(゚д゚)!
でも、誰にも会わなかった(^-^;

今回の御朱印

配布タイプだった。

この日はとても暑い日だったけど、
境内は木がたくさんあって、涼しい気がした(^^♪

さて、この後は、熊野本宮大社があった場所「大斎原」へ行きま~す♬

つづく(*^^)v
熊野~熊野本宮大社②~旧社地・大斎原~産田社

*熊野本宮大社の記事はホームページを参考にしています。
熊野本宮大社 (hongutaisha.jp)

熊野~熊野本宮大社①” への19件のフィードバック

    1. CoccoCanさん、こんにちは(^^♪
      そっか、CoccoCanさんはサッカーされてましたね!!
      もしすれ違えたら、ご利益がさらにありそうです(笑)

      写真、分かっていただけましたか~!!
      はい、大きい八咫烏でした(^^)/

      いいね: 1人

  1. 黒いポストはお手紙の供養用かと思いきや、本物の郵便ポストなんですね。
    幸せの黄色いポストは見たことありますが、黒いポストは珍しいですね。

    いいね: 1人

    1. yukitabitonさん、こんにちは(^^♪
      お手紙の供養用!!(゚д゚)!
      言われてみれば、そんな感じしますね(^^)/
      はい、本物のポストです。
      確か記念の切手や葉書も売ってて、そこから投函するのも人気だそうです。
      逆に、黄色いポストは見たことないです!!

      いいね

      1. 黄色いポストは確か奈良の橿原神宮のある橿原駅にありました。
        黒いポストの記念葉書があったら自分に出してみたいぐらいですね。

        いいね: 1人

      2. そうなんですね!!
        ありがとうございます(*^^)v

        確かに、記念葉書を自分に出すのはいいですね。
        思いつきませんでした!!
        今度、機会があったらやってみたいです(^.^)

        いいね: 1人

  2. 昔の皆さんの熊野三山の信仰は現代の比では無かった様ですね。
    浄土へ行って、もし帰って来られたら過去の生きざまを反省して素晴らしい世の中になるのではと想像しました(*^_^*)

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    1. wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
      当時は今よりも霊的なものが信じられてたと思うので、全然違ったでしょうね。

      参詣した人がみんな生まれ変わってれば、仰る通り、素晴らしい世の中になりますね。
      そうあって欲しいです(^^)/

      いいね: 1人

      1. 来世があれば楽しみですね。ワクワクします。
        逆に要領よく考えて悪さをする人が出て来て相殺されるかも知れません?
        考えるほど悩み多き人生になります(*^_^*)

        いいね: 1人

    1. slecfarmさん、こんにちは(^^♪
      ホント、ありがたいですよね。
      私もかなりの枚数の写真を撮ってしまいました(^-^;

      懸賞はがき!!
      今度機会があったら、ここから応募してみたいです(*^^)v

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  3. こんにちは(^^)
    八咫烏と言えば横浜の師岡熊野神社がサッカー神社として有名ですね。熊野本宮大社の方が本家という事になるんでしょうが。
    木々に囲まれた広い境内をノンビリと散策したくなりました。伊勢神宮もお参りの仕方と周り順があったと思うのですが正確に周らなかったと思います。

    いいね: 1人

    1. saganhamaさん、こんにちは(^^♪
      調べたら、師岡熊野神社と熊野の本宮大社は祭神が一体とありました(^^)/
      サッカー日本代表が参詣に来るのは横浜の方なのかな?

      とっても広い所なので、のんびりと散策するには最適な場所だと思います(*^^)v
      伊勢神宮…、確か、外宮を参拝してから内宮ですよね。
      私はいつも内宮だけしかお参りしてないので、ダメですね…(^-^;

      いいね: 1人

  4. こんばんは
    八咫烏のポスト普通に使われているのね
    あぁ、旅行がしたい~~
    道内すら出かけれない(´;ω;`)ウゥゥ
    2年も・・・・・

    いいね: 1人

    1. makoさん、こんにちは(^^♪
      はい、八咫烏のポストは普通に使われてるポストでした(^^)/

      にっくきコロナですよね…。
      私も飛行機を使った旅行はできてないので、今年こそは…とは思ってます(^.^)

      いいね

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