ルクソール~メムノンの巨象

メムノンの巨象
高さ約22m。アメンヘテプ3世の葬祭殿前にあった石像が今も残る。
呼び名は、トロイア戦争に登場するエチオピア王メムノーンに由来。

*メムノーン…
ギリシャ神話の暁の女神、エーオースの息子。
トロイア戦争で、エティオピア軍を率いて、トロイアの援軍に行き、
戦闘でアンティロコスを殺すが、復讐に燃えるアキレウスによって殺された。

エーオースは、全能の神ゼウスに息子の復活を願い出た。
ゼウスは、メムノーンの霊を二つの巨大な像にし、
母親がいつでもその霊に会えるようにしたと言われている。

2008年12月訪問

右の像が紀元前27年の地震でひび割れ、
夜明けにうめき声や口笛のような音を発するようになった。

メムノンの巨像が声を出す現象は当時のガイドによって脚色され、
メムノンの死別した母への呼び声だとされた。

メムノンの巨像は声を聴こうと詰めかける人々で観光地化し、
その中には、ハドリアヌス帝と妻のサビナもいた。

サビナは130年、メムノンの巨像を訪れ、
「日の出後の最初の1時間のうちに、メムノンの声を2度聴いた」
という証言を残している。

メムノンの巨像の台座には、彼らが書き記した署名や詩が残されていて、
エジプト総督や地方行政長官など、大勢訪れていたことが確認できる。

その後、193年~212年、セプティミウス・セウェルス帝によって、
下に落ちていた像の上半身を取り付けられると、声は聞こえなくなったという。
(原因は、温度差や朝露の蒸発のせいだろうと言われている。)

現在は声を聴くことはできないが、
声が聞こえた方が、いろいろロマンが広がるな~と思ったり…(^-^;

やっぱり古代エジプトは面白い\(^o^)/

*この記事は、2008年12月のエジプト旅行についてです。
*詳しくはこちら↓
エジプト旅行~全行程&泊ったホテル(*^^)v

ルクソール~メムノンの巨象” への10件のフィードバック

  1. 1997年のルクソールでのあの痛ましい事件を思い出します。数日前にルクソールの空港を経由して紅海沿いのハルガーダ近くのエルグーナというリゾート地に滞在していました。リゾートではテレビを全く見なかったので何も知らず、能天気にダイビングを楽しみました。ルクセンブルクに帰ったら皆に『大丈夫だったのか?』って声かけられて事件を知った次第です。ロマンに満ち溢れたルクソールの治安安定を願っています。

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    1. パッチングワーカーさん、こんにちは(^^♪
      あの事件の際、近くにいらっしゃったんですね。
      無事で何よりでした。

      私は、あの事件の後、親に行くなと懇願され、申し込んでいたツアーをキャンセルしました…。
      それから10年経って行くことができたのですが、ハトシェプスト葬祭殿を歩いてる時は、少し緊張しました。
      その後、情勢不安定な時期もありましたが、とっても美しい場所なので、私も治安が安定されることを願います。

      いいね: 1人

  2. 古代エジプト文明凄いです。行きたいな~。でも夜明けに巨像がうめき声を発したら卒倒しそうです(^_^)

    いいね: 1人

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