ルクソール~「王家の谷」

ツタンカーメンが今も眠る、
王家の谷(Valley of the Kings)

エジプト、テーベ(現ルクソール)のナイル川西岸にある、
ピラミッド形をした、エルクルン山のふもとにある岩窟墓群のこと。

入口が狭く、盗掘から守りやすいという理由で選ばれた。

トトメス1世以降の新王国時代の歴代のファラオが埋葬されており、
全部で64の墓が発見されている。

西の谷と東の谷があり、東の谷に60、西の谷に4の墓がある。

盗掘から墓を隠す目的で作られたが、
長い歴史の中で、多くの墓も盗掘を受けた。

1922年に発掘されたツタンカーメン王の墓は、
唯一未盗掘で、副葬品の財宝が完全な形で発見された。

2014年、ミイラ約50体が埋葬された共同墓地が新たに発見された。

墓には、すべて番号が付けられており、
王名が確認されていない墓は、番号のみになっている。

穴が開いてるところが墓の入り口。

発掘作業は続く。(2008年12月撮影)

隠すように?作られている出入口

内部はこうなっていたのかな?

ツタンカーメンの墓
1922年、考古学者ハワード・カーターによって発見された。

玄室には、ファラオと神々を描いた美しいレリーフがあり、
ツタンカーメンのミイラを修めた人形棺と石棺も安置されている。

ツタンカーメンのミイラは、カーターの意志でこの場所に残された。
副葬品は、エジプト考古学博物館に収蔵されている。

ツタンカーメンの石室は写真撮影禁止。
そして、荷物の持込みも不可。

パスポートと貴重品だけ持ち、カバンは添乗員に預けた。
エジプトはこういった、荷物持込み不可というのがとても多かった。

私達のツアーは、私達2人と家族連れ4人の計6人だったが、
もし多かったら、添乗員さんそんなにたくさんカバン持てないよね…?
と思ってたら、入り口近くにコインロッカーがあった(^-^;

カーターの意志で残されたツタンカーメンのミイラは、
とても小さく、少年王だといわれる理由がわかる。

王墓にしては石室はとても小さく、
本来は女性を埋葬するはずだった、ともいわれている。

カーターによる発見の様子

謎が多く残り、今もなお、人々の興味の的であるツタンカーメン。
「分からない」というのが、より神秘性を際立たせるのだろうか。

2019年10月15日エジプト政府は、
「アルアサシーフの墓地遺跡(王家の谷)で、30個の木棺を発見した。」
と発表した。

2019年10月19日、発見された30個の木棺の蓋が開けられ、
完全な状態で保管されていたミイラが公開された。

約3000年前の司祭や子供たちのものだ、と見られている。

現在も続く発掘作業で、
これからも歴史的な大発見があるのかもしれない。

*この記事は、2008年12月のエジプト旅行についてです。
*詳しくはこちら↓
エジプト旅行~全行程&泊ったホテル(*^^)v

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ルクソール~「王家の谷」” への27件のフィードバック

    1. chebandgenaさん、こんにちは(^^♪
      30個の木棺、歴史的大発見が!!って感じのニュースでしたね(^.^)
      色んなもの、眠ってるでしょうね~。
      私達が生きてるうちに知ることができるのは、ほんの一部だったりして…(^-^;

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  1. スケールが大き過ぎて砂漠の中の墓の入り口穴はモグラの穴程度にしか見えないです。ツタンカーメン王と言えば黄金のマスク程度しか知識が無かったですがググったら19歳と言う若さで亡くなったとか。黄金のマスクを始めとする副葬品も凄かったんでしょうね。盗掘に合わなくて良かったです。古代エジプトにはロマンを感じます(^_^)

    いいね: 1人

    1. wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
      ツタンカーメンなど見学可能になってる有名な墓は、入口が整備されてますけど、(見えにくいですが、トップの写真の右側に見切れてるのが墓の入口です)そうじゃないのもたくさんあって。モグラの穴!確かに(@^^)/~~~

      ツタンカーメンは、王妃アンケセナーメンと結託した愛人の神官アイに殺された(アイはその後、アンケセナーメンと結婚し、王になっている)とか、いろんな噂がある古代ミステリーの1つですよね。いずれにせよ、若くして亡くなったのは悲劇です。

      黄金のマスクや副葬品などは考古学博物館に展示してあるのですが、盗掘に合わなかったからこそ見学できるわけですからね~。ピラミッドだったら盗掘されてたと思うと、王家の谷を考えたトトメス1世もすごいな~なんて思いました。

      いいね: 1人

      1. 日本だけで無く古代エジプトでも権力者になるべく謀略があったんですね。映画化したら人気が出そうです。盗掘も世界中同じなんですね。もし盗掘に成功したら一瞬にして大金持ちに(^_^)リスクをかける価値ありと思う連中との勝負の様です(^_^)

        いいね: 1人

      2. 権力が関わると人間は…”(-“”-)”というのは、どこの国もどの時代も同じようですね…(^-^;
        映画化、面白そうです(^^)/
        確かに一瞬にして大金持ちですが、死と隣り合わせ…(+_+)
        そういうことを考えている時点で大金持ちにはなれないってことですね(^^ゞ

        いいね: 1人

  2. こんばんは
    現在も発掘が続いているんですね
    ツタンカーメンは、余りに有名ですが
    小さく少年王ですか・・・
    まだまだ神秘と謎が多いのね

    いいね: 1人

    1. makoさん、こんにちは(^^♪
      現在も発掘作業が続いているので、これからも大発見があるでしょうね~(^.^)
      ツタンカーメン、ミイラを見て驚きました。
      「小さっ!!」って!(゚д゚)!
      謎が多いからこそ、余計興味がわくんでしょうね(^^)/

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  3. こんにちは!
    旅行が難しい今、心だけtabesurueiyoushiさんの記事でふわふわ旅行させていただいてます。お墓の中はひんやりとした独特の空気があって、神秘的なのかなと想像します。
    留学したての時に全然規模は違いますが、発掘されたばかりのエトルリアのお墓に入ったことがあり、言葉にできない感動がありました。歴史を肌で感じれるって素敵ですね(^ ^)

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    1. naturalwinetuscanyさん、こんにちは(^^♪
      ありがとうございます!!
      完全自己満足な旅行の思い出日記ですが、そう言っていただけると、とても嬉しいです(#^^#)

      お墓の中…、確かにイメージはそうですよね(^^)/
      でも、私が行った時はたくさん人がいて、ラッシュ時の地下鉄のようでした(^-^;

      エトルリア文明ですか~!!
      詳しくは知らないので、調べました(^-^;
      ローマーフィレンツェ間を移動するだけじゃ駄目ですね。
      行ってみたいって思いました(^.^)

      バーチャル旅行も楽しいですが、やっぱり実際に行ってみて、その場でしか感じられない感動というのがありますからね。早く旅行に行けるようになってほしいなって思います(#^^#)

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  4. とても不思議に思うのが、これだけの規模のものを人知れず造るのは難しいですよね。当時関係者以外立ち入り禁止だったり周囲の人たちの間では盗掘はダメよっていう規則があったりしたのかなぁ?なんて考えちゃいますね。

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    1. Pro Foodie Orlandoさん、こんにちは(^^♪
      どうなんでしょうね~、考えたことなかったです(^^ゞ
      ただ、周りに人が住んでいないところに作っているから、今と違ってそんなに知られなかったのかな?
      ピラミッドに関しては、設計者とか関わった人は完成すると処刑されたっていう話もありますしね。
      盗掘に関しても、絶大な力を持つ、ましてや神のように崇める王の墓を荒らすなんて、当時の人には考えられなかっただろうな~と想像してみました(^_-)-☆

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      1. 「周りに人が住んでいないところに作った」って、その背景も深みがありますね! 水や作物が無さそうなところで、どのようにしてそこに滞在して作業していたんだろうって。ピラミッドに関わった人が処刑されていたのも知りませんでした。完成後は処刑されるとわかっていながら作業に励んでいたのか、はたまたそうとは知らずだったのかとか、更なる疑問を呼びますね。ちょっとあとで調べてみようっと😃

        いいね: 1人

      2. ピラミッドの設計者は処刑されるのを分かってて受けてたって書いてありましたね~。断っても処刑、受けて設計しても処刑。ピラミッドの中に置き去りされたり、とかもあったみたいです。まあ、子供の時に読んだ漫画「世界の歴史」の知識です(^^ゞ 全員がそうではないと思います。ハトシェプストの設計者は友人なので、処刑はしてないでしょうしね(^^)/

        Pro Foodie Orlandoさんの探求心は果てしないですね。
        何かわかったら教えて下さい(^_-)-☆

        いいね: 1人

      3. 子供の頃から知っていらっしゃったんですね、私は全然知らなかったです。処刑されるとわかっててっていうのも、自分に選択権は無く強制的だったのか、それとも名誉になるならと志願したのかとかも気になりますね。

        いいね: 1人

      4. 依頼が来た設計者に家族は止めてましたが、本人は「名誉なことだ」と受けてましたね。あくまで漫画の話ですが…(^^; 知らなかった人もいたでしょうし、知ってて受けた人もいたでしょうね。私だったら…逃げる(^-^; でも、すぐ捕まっちゃうんだろうな~。現代人でよかった(#^^#)←そこ??

        いいね: 1人

  5. ツタンカーメンは、そんなに謎が未だに残っているのですね。
    手ぶらではないと入れないというのは、ちょっと身構えてしまいますね(^^ゞ
    ロッカーはこじ開けられたりしないのだろうか・・・(そこか)
    どういう形態であれ、お墓はちょっと神聖な気分になりますよね。

    いいね: 1人

    1. tiro1222さん、こんにちは(^^♪
      大きいカバンは禁止というのは結構ありますが、手ぶらで…というのは珍しいですよね。
      ここの他だと、中国の紫禁城もそうでした。(ただ22年前の話です(^^;)

      ロッカー不安ですよね。私達も「大丈夫か?」って話してましたから…(^^ゞ
      ただ、係員?がいて、たくさんの人が出入りする入口に置いてあったので、変な行動をしてればすぐにばれるかとは思います。分からないですけど(^-^;

      神聖な気持ち…そうですね。
      あのツタンカーメンのミイラが目の前に!!と不思議な感覚になりました(^^)/

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  6. この間もTVでツタンカーメンの謎を特集していましたね☆
    彼には身体的な障害があったのでは、とか、何故亡くなったのか、とか
    興味は尽きませんけれど…全て明らかになるのもつまらないかな(笑)
    謎は謎だから心惹かれる、とか…(天邪鬼的コメント)。
    でも、毎度思いますけれど、そんな昔にこんな凄い技術があったなんて!
    本当にロマンを感じますよね(^^♪

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    1. みもーさん、こんにちは(^^♪
      「ふしぎ発見」ですかね?~私も見ました~(#^^#)
      謎は謎だから…、仰る通りですよ(^^)/
      ミロのヴィーナスだって、サモトラケのニケだって、完成品じゃないからいい!みたいな(^^)/
      (ちょっと違うかな??(^-^;)
      ホント、よく作ったなあ~って感動させられます(^_-)-☆

      いいね: 1人

    1. minakoさん、こんにちは(^^♪
      古代遺跡はロマンですよね~(#^^#)
      石が崩れないのは、地震がないからかなあ~?
      でも修復もしてるでしょうね、きっと(^^)/

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