エジプト~アブシンベル神殿

アブ・シンベル神殿(Abu Simbel)
エジプト南部、スーダンとの国境近くにあるヌビア遺跡。

新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世によって建てられた。
大神殿と小神殿からなる。

カデナッシュの戦いの絵が内部に描かれていることから、
建設を開始されたのは、紀元前1275年~1269年の間。
紀元前1250年ごろに完成式典が行われた、とされている。

1813年、スイス人東洋学者ブルクハルトが小壁の一部を発見。
1817年、イタリア人探検家ベルツォーニが出入り口を発掘した。

1960年代、アスワン・ハイ・ダムの建設計画により水没の危機にあうが、
ユネスコにより、1963年から5年の歳月をかけ、
1036個のブロックに分断されて、北へ約64m、西へ110m移動された。

これにより、貴重な文化遺産は守られ、
アブ・シンベル神殿は、1979年、世界文化遺産に登録された。

現在のアブシンベル神殿は、
ダム建設によってできた、ナセル湖のほとりにたたずんでいる。

 

アブ・シンベル大神殿
太陽神ラーを、祭神としている。

高さ21m、四体のラムセス2世の巨象。
左から2番目の頭部は落ちて足元に転がっており、移転後も同じ状態にしている。
左から順に、若い頃から老年の顔になっている。

中央入口の両側には、王妃ネフェルタリの像が2体、
ラムセス2世の足元には、子供たちの像がある。

像の脚には、ヌビア遠征に赴いたギリシャ人傭兵による、
古代ギリシャ語の落書きが彫られているとか…!(゚д゚)!

下から見上げるラムセス2世(^-^;

遠くから見ると、岩山に掘られているのが分かる。

この神殿は、年に2回、神殿の奥まで太陽の光が届く。
(ラムセス2世の生まれた日(2月22日)と、王に即位した日(10月22日))

神殿の奥、至聖所にある4体の像*のうち、
プタハ(冥界神)を除いた3体を明るく照らすようになっている…、
はずだったが、神殿の移設により、現在は日にちがずれてしまった。

*4体の像…
プタハ神、王の守護神アメン・ラー、ラムセス2世、太陽神ラー・ホルアクティ。

神殿の外から見た至聖所

左からアメン・ラー、ラムセス2世、見切れたラー・ホルアクティ(^^;
内部は撮影禁止で、外から無理やり撮影。

プタハ神は、外からは映らなかった。
だから、日が届かない…分けないか…(^-^;

 

アブ・シンベル小神殿
ハトホル女神を祭神としている。
最愛の王妃ネフェルタリのために建造されたものでもある。

高さ10mの立像は6体あり、4体がラムセス2世、2体がネフェルタリ。
脇には、王子と王女を配置している。

ネフェルタリという名前は「最も美しい女性」という意味。
7人いたファラオの王妃の中で、最も寵愛を受けた。
王妃の為の神殿は、古代エジプトでは初めてのことだった。

左からラムセス2世、ネフェルタリ、ラムセス2世、
ラムセス2世、ネフェルタリ、ラムセス2世。

私達のツアーは、ここに3回立ち寄った。
1回目、普通の見学。
2回目、夜のプロジェクションマッピング。
3回目、朝の日の出。

プロジェクションマッピングは、英語など多言語で放映され、
私達は日本語の上演回に見ることができた。
外国人もたくさんいたけど、分かったのかな??(^-^;

夜の大神殿

日の出の見学は、朝日を浴びて輝く神殿の姿が見れる。

ナセル湖の日の出。

内館牧子原作の漫画「出会った頃の君でいて」に出てきたアブシンベル神殿。
それを見て、いつかは私も!と思っていた。

水没の危機を逃れるため移築され、
その結果、神殿の奥まで太陽の光が届く日がずれてしまったが、
約4000年の時を超えてなお、太陽の光を浴びて輝く神殿を見ると、
当時のファラオの偉大さを感じずにはいられない。

→「エジプト~ギザの三大ピラミッド
→「ルクソール~ハトシェプスト女王葬祭殿
→「ルクソール~王家の谷
→「カイロ~エジプト考古学博物館
→「ルクソール~カルナック神殿
→「ルクソール~ルクソール神殿

近日公開予定(*^^)v
→「エジプト~アスワン・ハイ・ダム」
→「エジプト~アレクサンドリア」
→「エジプト~泊ったホテルと食べたもの(^^)/」

エジプト~アブシンベル神殿” への27件のフィードバック

  1. 古代エジプト文明凄いです。でっかい神殿をブロックに分断して移動させてしまう方法も信じられないです。余談ですが今の私の実家も先々代が移動させて持って来たと聞きました。しかし詳しい方法は分かりません。ラムセス2世の年代別の像を並べるのも日本では考えられない事です。年に2回、神殿の奥まで太陽の光が届くのも凄いです。大阪四天王寺の石鳥居に年2回夕陽が沈むのと重なりました。
    時間帯を変えて3回も見学が出来たのは最高ですね。素晴らしいツアーです。最後のナセル湖の日の出には感動しました(^_^)

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    1. wakasahs15thさん、こんにちは(^^♪
      私も神殿をブロックに分けて移動させるという手法には度肝を抜かれました!(゚д゚)!
      へぇ~、wakasahs15thさんのご実家もアブシンベル神殿と同じなんですね(^^)/
      さすがにブロックに分けて…ではないでしょうが、すごい技術です!!(^.^)

      ラムセス2世の年代別の像もそうですし、王妃の為に作った小神殿にも自分があったり、どんだけ自分が好きなんだ~なんて思ってしまいました(^-^;

      太陽神ラーを崇めていたからだとは思うのですが、それでも、その日時に合わせて神殿の奥まで照らすことができる技術に驚きです(゚д゚)!
      大阪の四天王寺もそうなんですね!機会があれば行ってみたいです(*^^)v

      今回のエジプトで私が行きたかったのは、ピラミッドではなく、このアブシンベル神殿と次回にアップする予定のハトシェプスト女王葬祭殿だったんですよ。だから、違う時間帯に3回行けて本当によかったです(#^^#)

      いいね: 1人

      1. 素晴らしい旅だったんですね👏私の実家なんかはスケールが違いますが昔の方は重機がないのに凄いことを考え実行されたのには驚かされます(゚ω゚)
        また太陽や月などとの自然との付き合いも生活する上で重要だったんでしょうね(^_^)

        いいね: 1人

  2. こんばんは
    大きな神殿、日が中まで差し込むなんて凄いですね
    昔は,機械が有る訳でもないのに大変な作業だったでしようね
    朝日や夜とかそれぞれ違う雰囲気に観れたのでしようね
    移築も大変なことでしょうね

    いいね: 1人

    1. makoさん、こんにちは(^^♪
      凄いですよね、いくら太陽神ラーを崇めていたとはいえ、ラムセス2世の誕生日と即位した日に合わせてっていうのが驚きです!(゚д゚)!
      ピラミッドもそうですが、この神殿も機械なんてなかったはずなのに、どうやって作ったのかホント不思議です(^.^)
      朝や夜、それぞれ違った雰囲気が楽しめてよかったです(*^^)v
      移築は、国際的な大事業だったようですが、そのおかげで今見ることができるので、ありがたいな~って思います(#^^#)

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  3. こんばんは〜😊
    エジプトでコミックスと言うと、どうしてもまず、ファラオの墓が浮かんでしまう昭和人です、はい😅

    いいね: 1人

    1. KYOさん、こんにちは(^^♪
      「ファラオの墓」調べました…(^-^;
      なんだかとっても面白い作品で、読んでみたいと思いました(^^)/
      調べてたら、モーニング娘が舞台化してたんですね…(^^ゞ

      エジプトの漫画だと、他は「天は赤い河のほとり」でしょうか。
      ただ、漫画を読んだのではなく、宝塚の舞台で見ました…(^^;
      あとは王道?の「王家の紋章」かな。
      こちらも東宝で舞台化されてたので、この時代はコスチュームも含め、憧れの時代なんでしょうね(^_-)-☆

      いいね: 1人

      1. tabisurueiyoushiさんコメントありがとうございます😊
        「ファラオの墓」は竹宮恵子さん作ですが、なんというか悲しいお話なので、今となってはあまり好きではありません。年を取ると読後感の悪い話から遠ざかろうとする傾向があるように思います(書いておいてすみません😅)
        エジプト漫画の王道は仰る通り「王家の紋章」ですね。本当は「ファラオの墓」ではなく「王家の紋章」と書いたつもりでした(ナニヲヤッテイルノカ)😅
        なお「天は赤い河のほとり」は超絶お勧めな作品です。ヒッタイトのお話なのですが、エジプト的には若い頃のラムセス1世が出てきます。アメンホテプ4世やネフィルティティの時代ですね。

        どの作品も舞台は全く観ていませんが、「王家の紋章」はおそらく主人公の2人が「メンフィース!」「キャロルー!」とやっていて、なおかつキャロルが「ライアン兄さーーーん」と叫び、裏の片隅で禿の神官が「あの金髪が欲しい。。。ナイルの娘」とか囁いているんだろうなーなどと推測していますが、如何なものでしょうか?
        昭和51年から始まって現在も続いているという驚異の長編漫画であることは間違いないかと思います。

        いいね: 1人

      2. そうなんですね…、悲しいお話”(-“”-)”
        年をとると…分かります!!
        若い頃は、主人公が死ぬと分っているドラマや映画も平気でしたが、いつからか見たくなくなりました。死が近づいてきてるから?なんて思います(^^;

        「王家の紋章」は今も続いているのですか!(゚д゚)!
        それはすごい!!
        でも最近、漫画を読む体力もなくて…。(どんだけ老化してるんだか…(^-^;)
        とりあえず「天は赤い河のほとり」から始めようかな…(^^ゞ

        舞台、どうなんでしょうね。
        帝国劇場の「王家の紋章」のサイトで2017年の舞台映像を見てみたら、2分のダイジェストでしたが、最初に「キャロル!」と呼ぶ声からスタートでした(^^ゞ
        コスチュームとかは、宝塚の「赤い河のほとり」と似てたような気がします。
        もし再演したら、観たいな~って思いました(^_-)-☆

        いいね: 1人

  4. あ、入口が地上に(^o^)
    岩にこれだけのものが彫ってあるとは、やはりスケールが違いますね。
    神殿の奥に光が届くのと届かないのがあるって、どういう配置なのだろう??
    (計算不能_φ(・_・)
    やはりエジプトは興味深いですね。

    天河世代ですが、きちんと読んだことがなく。
    なんとなく真風くんのイメージとも違ったので舞台も観ていません^^;
    当然?、王家も世代で、こちらは40巻くらいまでは揃えていました。
    舞台も観ましたが、10巻以下のストーリーでまとめちゃったんだなーって思ったくらいなオタクです(笑)
    でも、どの人もビジュアルは良かったです。

    いいね: 1人

    1. tiro1222さん、こんにちは(^^♪
      はい、入り口は地上です(*^^)v

      外からは冥界神プタハだけ見えないので、太陽の日があたらないのかな?って思うのですが、一番右も見えないと言えば見えないわけで…。太陽が昇る角度だと思うのですが、それだと別の日も当たってしまう可能性があるわけで…(^-^;
      当時の技術には驚きです!

      「天は赤い~」の宙組公演はお休みされたんですね…(^-^;
      私は、真風のイメージというより、これって、まどか主役だよね、女子高生??ま、いっか、レビューが「シトラスの風」だし(^^)/という感じで見ました(^^ゞ
      真風というより、芹香ラムセスが、かっこよかったなあ~と思いました(^.^)
      衣装や舞台は「王家に捧ぐ歌」のがよかったかな?

      「王家の紋章」も観られたのですね!
      10巻でまとめちゃった…ということは、続編あり??
      帝劇のダイジェスト映像見ましたが、曲はシルヴェスター・リーヴァイだったんですね。
      観たかったなあ…残念”(-“”-)”

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      1. 王家は、作ろうと思えば続編はいくらでも作れると思いますよー
        でも、年齢的な意味で、役者さんは変わっちゃうかな…

        いいね: 1人

      2. エジプト編、ヒッタイト編、ミノス編…とかベルばらみたいに作ると何とかなるのでは?という感じです(笑)←原作はそんな話です

        いいね: 1人

      3. なるほど~(^.^)
        ベルばらの何とか編みたいな感じだったらいけそうですね(^^)/
        よし、それでやりましょう!!(←誰??(^^;)

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  5. アブシンベル神殿って素晴らしいですよね( ^^) _U~~
    エジプトの神殿など見てるとホントに当時はすごかったんだな~って思いますよね♪

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    1. astro26さん、こんにちは(^^♪
      実はピラミッドよりアブシンベル神殿が見たかったので、大満足でした(*^^)v
      とにかく巨大で、ファラオの権力は絶大だったんだな~って思わされます(#^^#)

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  6. 太古の昔にこんな凄いものを作っていたなんて、素晴らしいですよね!
    現在だってここまでのものを作るには、大変な技術力が必要だと思います。
    エジプトの遺跡に関するTV番組なんか、毎度観ているのですが
    人物の名前がなかなか覚えられません(^^; 

    いいね: 1人

    1. みもーさん、こんにちは(^^♪
      ホント、よくこんなものを作ったなあ~って、感心させられます(*^^)v
      現在でも大変でしょうね(^^)/

      人物の名前、分かります…(^-^;
      似たような名前多いですからね~。しかも誰々何世とかいうのも多いですし…(^^ゞ
      いつも年表とにらめっこです(^_-)-☆

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  7. 説明があって初めて足元に小さな像があることに気付きました。単純な1250年でも大昔なのに「紀元前」が付く1250年って遥か昔過ぎて見当もつかない (^.^) しかも当時の記録があって、風化に耐えながら神殿が遺っているって、人の創造物も侮れないですね。数年前にテレビで中も紹介されていたけれど、通常は撮影禁止だったんですね。

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    1. Pro Foodie Orlandoさん、こんにちは(^^♪
      私も添乗員さんの説明で知りました(^^;
      どうしても大きな像に目を奪われますから、分からないですよね…(^-^;

      時系列が、もう全く想像できないですよね。
      歴史の前では、自分はホントにちっぽけな存在なんだな~って思い知らされます。
      人は消えてなくなりますが、創造物は残る。
      だからこそ当時の人達は、建造物を残したのでしょうね。
      自分がいたぞ!こんなに偉大だったんだぞ!!みたいな(^^ゞ

      私は行った時は撮影駄目でした…”(-“”-)”
      他の国でもそうですが、駄目だったり、OKになったり…、いろいろあるかもしれないです(*^^)v

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      1. ところで、遺跡の中の温度や湿度はどうでしたか? 昨年義父がエジプトで遺跡を回ったんですが、中は湿度も気温も高くて倒れる人もいたと言うんです。全ての遺跡がそうなら私は行けないなぁなんて思って聞いていました。

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      2. 季節によるかもしれないですね。
        私が行った時は、倒れる人は見なかったですし、そこまで暑いという印象はありませんでした。
        ただ、アブシンベル神殿内は通期が悪いのか臭いが気になって、長く滞在できませんでした。
        でも、臭いに関しては、そういう気がする、と思いこんだだけの可能性もあります…。
        遺跡好きなくせに、屋内だと怖くなる傾向にありまして…(^-^;)

        私が行ったのは12月~1月の年末年始だったので、昼間は暑く薄手のコートも脱ぐくらいでしたが、夜はダウンコートを着てました。夜のプロジェクションマッピングは寒かったです( ;∀;)

        ほとんどの遺跡は、空が見えているので(屋外?みたいな感じ)、昼間は太陽の光が暑かったように思います。完全に屋内、閉鎖空間のような感じなのは、アブシンベル神殿、ピラミッド、王家の谷の墓ぐらいだったような…。まあ、ピラミッド以外は狭いですし、時期を選べばそんなことはないかと(*^^)v

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      3. 昼と夜の寒暖差が大きい、まさに砂漠気候ですね! 神殿内のニオイ・・・これは入った人にしかわからない例えが見つからないようなニオイなんでしょうね。材質によるものなのか、訪れる人たちによるこもったニオイなのか、はたまたその両方なのか^^ 遺跡は屋外だと直射日光でバテそうですし、屋内は換気悪そうですし、どっちにしても遺跡巡りは体力勝負ですかねぇ。

        いいね: 1人

    1. ノラ猫ふらりさん、こんにちは(^^♪
      アブシンベル神殿は、昼も夜もお薦めです(*^^)v
      私はピラミッドよりアブシンベル神殿に行きたかったので、とってもよかったです(^^)/
      情勢が安定したら、ぜひぜひ(^_-)-☆

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